このページの本文へ

斉藤博貴の“タイ鉄道写真紀行” 第5回

鉄道写真のミラクル! 「虹」を背景に撮る

2007年11月07日 19時53分更新

文● 斉藤博貴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

海外旅行者だけでなく、タイ人にも人気のカンチャナブリー


 カンチャナブリー周辺で最大の集客力を誇る観光地は、英国映画「The Bridge on The River KWAI(戦場にかける橋)」で有名になった「クワイ川鉄橋」だ。この橋はいろいろな名で呼ばれていて、日本名は「メクロン河永久橋」、タイ名は「サパーン・ロットッファイ・カーム・メーナーム・クウェー・ヤイ」などがある。

バイクで森の中を走り回る

メクロン河永久橋を撮影する場所を求めてバイクで森の中を走り回る。木々の間をスラロームの要領ですり抜けて、草村を強硬突破して進む。頼りは「感ナビ」だけだ

メクロン河永久橋をわたる鉄道

【作例】大クウェー川を渡るメクロン河永久橋の長さは約200m。昨夜の大雨で水位が上昇したおかげで、橋ゲタがしっかりと水に隠れている。雨季に訪れなければ撮れない風景だ(F4.5 1/1000秒 ISO 100 AWB 焦点距離は35mmフィルム換算で56mm)

 カンチャナブリーの観光客の最大勢力は欧米人と思われがちだ。しかし、実はタイ人と欧米人とでニ分しているというのが正しい。観光中の欧米人がカンチャナブリー市内に集中しているのに対して、タイ人はカンチャナブリー~エラワン滝までの広範囲、つまりカンチャナブリー県全土にまんべんなく散らばっているのだ。

 バンコクの若者にすれば、海ならパッタヤーかフワヒン、山ならカンチャナブリーというのが週末観光のお約束だ。移動手段は、鉄道、バス、自家用車に分かれるが、最近では自家用車の比率が増えてきたように思える。カンチャナブリーには週末になると、観光特別列車(3ケタの列車番号が特徴)が走る。また、シンガポール~タイを結ぶ豪華列車「イースタン・オリエンタル・エクスプレス」もメクロン河永久橋までは乗り入れる。

メクロン河永久橋

メクロン河永久橋は1日に3往復する列車の通過時以外は人道橋となる。観光客には最高の記念撮影スポットとなる

見張り台風の建築物

メクロン河永久橋のたもとには、見張り台風の建築物が立てられている。泰緬鉄道建設時の雰囲気満点だ。

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ