寝台急行「銀河」は、東京と大阪という二大都市を結ぶ優等列車で、毎日1本ずつの列車がそれぞれの駅を発着している。東京駅と新大阪駅ともに、発車時間が新幹線最終列車よりも後であり、さらに到着時間が新幹線始発よりも先である。新幹線に乗り遅れた乗客、現地で早朝から活躍したビジネスマンらに最高の移動手段として重宝されてきた。
しかし、同列車の運行も、今晩をもって長い歴史に幕を閉じる。もし、寝台急行「銀河」の最後の勇姿を目にしたいならば、今夜(3月14日)と翌朝(3月15日)がラストチャンスだ。今夜は東京と大阪から発車する銀河、翌朝は東京と新大阪に到着する銀河だ。廃止日は3月14日だが、夜行列車のためにスジの終わりは3月15日となっている。
銀河の各地での通過タイミングは時刻表で確認できる。東京から大阪へ向かう下り列車の列車番号は「101」で、東京駅を23:00に出発して大阪駅に7:18に到着する。大阪から東京へ向かう上り列車は「102」で、大阪駅を22:22に出発して東京駅に6:42に到着する。
関東で銀河のラストシーンを眺めるなら、東海道本線の東京~品川間がベストだろう。なぜなら、山手線や京浜東北線の列車が同区間に乗り入れているため、通勤や通学の途中などに銀河に遭遇できる確率が高いからだ。なお、有楽町、新橋、浜松町、田町の通過駅では駅のホームから銀河の通過を見守ることになる。
参考までに、3月14日の下り列車「101」は、東京駅を23:00に、品川駅を23:08に発車する。3月15日の上り列車「102」は、品川駅に早朝の6:35に、東京駅に6:42に到着する。特に列車の出発を見学する方は、くれぐれも終電の時間にご注意されたい。
- 上りの停車駅
- 大阪、新大阪、京都、大津、米原、名古屋、富士、沼津、熱海、小田原、大船、 横浜、品川、東京の14駅
- 下りの停車
- 東京、品川、横浜、大船、小田原、熱海、静岡、岐阜、米原、大津、京都、新大阪、大阪の13駅
※銀河が乗り入れる路線は、東海道線、琵琶湖線、JR京都線。東京~大阪の全区間乗車すると所要時間は8時間20分。
