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斉藤博貴の“タイ鉄道写真紀行” 第5回

鉄道写真のミラクル! 「虹」を背景に撮る

2007年11月07日 19時53分更新

文● 斉藤博貴

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海外鉄道撮影のコツは現地での協力者の有無


 ボクとしては、撮影する国々での協力者を得ることが海外鉄道撮影のコツではないかと思う。例えば、それは旅行会社などを使って雇うコーディネーターやガイドだ。撮影者の指示で、協力者が現地語を駆使して収集できる情報量は旅行者の比ではない。インターネットで公開中の時刻表の確認一つにしても、現地語は改訂版が出ているのに、英語版は改訂前ということも多々ある。

 ここで海外鉄道撮影のスタイルを選択する必要がある。お金を払って協力者を雇って次々と新しい国を回る、または現地語を覚えて自力で協力者を作り上げて、その国を繰り返し訪れるというものだ。どちらも魅力的だが、できるだけ早い時期にどちらのスタイルで撮影を続けるのかを決めておいた方がいいだろう。

撮影を助けてくれる協力者の家族

カンチャナブリーにおける撮影を助けてくれる協力者の家族。彼らと過ごす時間はボクにとって撮影以上に大切なものになってしまっている。心を許せる協力者がいると、例え鉄道撮影に失敗しても立ち直りも早い。きっと翌日は違う心構えで被写体を向き合える?

 ボクの場合、海外鉄道撮影を始めた時期に非常に貧乏であったという事情があるので、後者を選ぶしかなかった。その惰性でずっとそのスタイルを貫いている。おかげでタイやインドなどの各地の友達が、地元の情報を教えてくれたり、自宅に宿泊させてくれたり、ご飯を食べさせてくれたり、荷物を預かってくれたりする。こういう人間の情の関係は美しい。

 しかし、このしがらみから新しい国での撮影に踏み切れないという問題もある。今のボクの現状を告白すれば、「海外に住んでいる友達で、どうしても会いたい人たちを訪問するついでに海外鉄道撮影を行なっている!」と言っても過言ではない状況に陥っている。


著者近影

筆者紹介─斉藤博貴(さいとう ひろたか)


執筆から編集までこなす鉄道系カメラマン。タイとカンボジアの鉄道を調査するために1996年より約5年間バンコクに滞在した。特技は英語とタイ語で、ライフワークは海外鉄道の撮影。最近では世界遺産として登録されたインドの「ダージリン・ヒマラヤン鉄道」と「ニルギリ登山鉄道」に通うようになった。著書に「技術のしくみからデザインまですべて分かる鉄道 (雑学を超えた教養シリーズ) 」(誠文堂新光社)がある。



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