撮影する前に被写体とお友達になる
人物を撮影する時は、何よりまずはお友達にならなくてはいけない。世間話というジャブを連打して注意を引く。彼女も旅行が始まったばかりでエキサイト。ちょっとだけ開放的になっているらしい。車掌が検札にやって来たところで、「この列車の乗車料金高くなったよね~」と話題をふる。
撮影前に知り合いくらいになっておくと、自然な表情や可愛い笑顔を撮りやすい。もちろん、タイ語ではなく、片言の英語でもOKだ。なぜならコミュニケーションの成否は、交換できた情報量の多少にではなく、作業に費やした努力の多少にのみ左右されるからだ。その努力のみが心の扉を開く力になる。押しの一手が肝心で、決して引いてはイケナイ(まあ、常識の範囲内での話だけれど)。
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