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斉藤博貴の“タイ鉄道写真紀行” 第3回

タイ国鉄三等客車で出会った人々を撮る

2007年10月24日 09時30分更新

文● 斉藤博貴

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撮影する前に被写体とお友達になる


 人物を撮影する時は、何よりまずはお友達にならなくてはいけない。世間話というジャブを連打して注意を引く。彼女も旅行が始まったばかりでエキサイト。ちょっとだけ開放的になっているらしい。車掌が検札にやって来たところで、「この列車の乗車料金高くなったよね~」と話題をふる。

Jちゃんとその家族

Jちゃんとその家族。値上げ後の乗車料金はサーラーヤー駅~カンチャナブリー駅でも片道71バーツかかるので、3人で213(約790円)バーツの出費だそうだ

停車中に撮影したような写真

プログラムAEのおかげでシャッター速度が高速になってしまった。車窓の景色が流れていないので、まるで停車中に撮影したようでちょっと悔しい(プログラムAE +1EV ISO 400 AWB 手ぶれ補正ON)

流れる風景

時速60kmくらいなので1/30秒くらいで十分流れる。手ぶれ補正機能があるとこの手の写真が気軽にできるのがいい(シャッター優先AE 1/30秒 +0.7EV ISO 400 AWB 手ぶれ補正ON)

 撮影前に知り合いくらいになっておくと、自然な表情や可愛い笑顔を撮りやすい。もちろん、タイ語ではなく、片言の英語でもOKだ。なぜならコミュニケーションの成否は、交換できた情報量の多少にではなく、作業に費やした努力の多少にのみ左右されるからだ。その努力のみが心の扉を開く力になる。押しの一手が肝心で、決して引いてはイケナイ(まあ、常識の範囲内での話だけれど)。

車内販売のおばさん

タイ国鉄の旅の大きな魅力の一つは車内販売のおばさんの存在。座席から一歩も動かずに本格的な食事から各種オヤツまでを楽しめる。料金も車外とほとんど変わらないのでお買い得だ(プログラムAE +1EV ISO 400 AWB 手ぶれ補正ON)

バスケットの中身

車内販売のおばさんのバスケットの中身。豚串焼きと春巻き系のお菓子を売っている。価格はどちらも1袋20バーツ(約70円)程度。

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