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シリーズ【疑問】 第15回

シンプルプランは「待ち受け」がお得?──よく分かる「au買い方セレクト」

2007年10月19日 18時40分更新

文● 秋山文野、編集部 イラスト●手塚由紀

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制限が多い、シンプルプラン──選択時には要注意


Q シンプルコースでは割引オプションが使えない!?
A 確かに、シンプルコースでシンプルプランL/Sを選んだ場合、基本使用料の割引は使えない。ただし、通話料の割引は適用される(下のリスト参照)。もう一点注意したいのは、シンプルコースでも現行の料金プランを選べば、基本使用料/通話料ともに割引される点。ややこしい部分だが、この点はしっかり理解しておきたい。

●シンプルプランで適用されない割引
  • 「誰でも割」
  • 「年割」
  • 「無期限くりこし」
●通話料のみ適用される割引(基本使用料の割引はなし)
  • 「家族割」……家族間の通話料30%オフと家族間のCメールが無料のみ適用
  • 「スマイルハート割引」……障害者に対する割引サービス。au端末への通話料のみ50%オフ
●適用される割引
  • 「指定割」……3件までの指定先への通話料が50%オフ

 ちなみに現行プランで、「誰でも割」など基本料金の割引プランを利用している人が、機種変更に伴ってシンプルコースのシンプルプランL/Sに乗り換えるケースもあるだろう。その場合は、これらの割引を解除しなければならない。その際には、その割引プランの契約解除料も別途必要になるので注意したい(「誰でも割」は9500円、「年割」は3000円)。ただし、2008年11月まで解除料は無料だ。


Q 「auポイントプログラム」の制度も変わったと聞いたが?

A 【表4】のようにポイントの付与数、使い道、有効期限、貯められる上限の4つが変わった。ポイント付与数は確かにアップするのだが、その恩恵に与れるのは「au買い方セレクト」開始以降に、フルサポートコースで端末を買ったユーザーのみだ。シンプルコースを選んだ人や、既存のauユーザーには適用されない。

【表4】4つの変更点
項目 現行 変更後
付与数 「マンスリーポイント」「アニバーサリーポイント」ともに、ポイントの付与数は一律 「マンスリーポイント」では月々の利用金額が多いほど、「アニバーサリーポイント」では継続利用年数が長いほど、ポイントの付与数が増える
使い道 機種変更時の機器代金、オプション品との交換、故障時の有償修理代金の値引きなど 従来に加えて、フルサポート解除料の支払いに使える(1ポイント=1円で充当)
有効期限 3プログラム年度(1プログラム年度は毎年6月1日〜翌年5月31日) 無期限
貯められる上限 なし 4万ポイントまで

Q ポイント付与率はどう変わる?

A 「マンスリーポイント」「アニバーサリーポイント」のポイント付与数は【表5】のとおり。なお、「アニバーサリーポイント」では付与対象者も変更され、11月以降アニバーサリーポイントを受けるためには、「auプレミアメンバーズ」(登録/月額料無料)の会員になる必要がある。

【表5】ポイント付与数の変更点
現行 変更後
マンスリーポイント
(月利用額100円ごとのポイント付与数)
一律2ポイント 100〜4999円:4ポイント
5000〜9999円:5ポイント
1万円以上:7ポイント
アニバーサリーポイント
(利用年数1年ごとのポイント付与数)
一律200ポイント 1〜4年目:200ポイント
5〜7年目:500ポイント
8〜9年目:毎年800ポイント
10年以上:1000ポイント

 ポイントサーボスの変更は、フルサポートコースを選んだ場合に、貯めたポイントをフルサポート解除料に当てれば、機種変更時の現金による負担を軽減できるという意味合いが強いだろう。

 例えば、毎月1万4000円使う人が、端末購入後1年で機種変更するケースを見ると、解約時にマンスリーポイントが1万1760(980×12ヵ月)、アニバーサリーポイントが200たまっている計算になる。合計で、1万1960ポイントだ。

 つまり、契約解除料の1万2000円のうち、ポイントで1万1960円を相殺できるので、フルサポート解除を行なっても現金の負担はほとんどないことになる(といっても毎月1万4000円使うのは、相当なヘビーユーザーだが)。

 ちなみにシンプルプランL/Sでは、マンスリーポイントやアニバーサリーポイントは付与されないが、「まとめてau支払い」対応サイトでショッピングした場合など、一部のケースにおいてはauポイントが加算される例外もある。


(次ページに続く)

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