ソニー(株)は3日、カナル型ヘッドホン『MDR-EX700SL』と、ヘッドホンのように頭にかけて使うスピーカー『PFR-V1』の2製品を10月10日に発売すると発表した。価格はMDR-EX700SLが3万6750円、PFR-V1が5万5650円。
MDR-EX700SL
『MDR-EX700SL』は、MDR-EX90SL(価格は1万2390円)の上位版となるヘッドホン。MDR-EX90SLの13.5mmを超える、16.5mmの大口径のドライバーユニットを採用し、高感度、広再生周波数帯域を実現したという。具体的には、MDR-EX90SLの感度が106dB、再生周波数帯域が5-2万5000Hzだったのに対して、EX700SLでは108dB/4-2万8000Hzとスペックが向上している。
そのほか、原音のイメージに忠実なモニターサウンドを実現するというマルチレイヤーフィルム振動板を採用したり、新たに改善した砲弾状のシリコンイヤーピースが7種類付属する点などが特徴になる。ケーブル長は0.5mで、約1mの延長コードが付属。重量は約7g。
PFR-V1
『PFR-V1』は、頭にかけるタイプのスピーカー。ヘッドホンとは異なり、耳を塞いだり覆ったりしないため周囲に音が漏れるが、ソニーによれば、ヘッドホンに比べて音の広がりなどが優れているという。パソコンや携帯ゲーム機などを使い、音楽/映画などを個人の空間で楽しみたいというユーザーがターゲットになる。
新開発の“エクステンデッドバスレフダクト機構”を採用し、迫力ある重低音を再現するという。左右のスピーカーから伸びたチューブの先端にバスレフ孔が空いており、このチューブを耳の入り口に当てることで、重低域の音を出している。
そのほか、高音質/高感度に貢献するという最大エネルギー積が440kj/m3というネオジウムマグネットをドライバーに、軽量/高音質を実現するという超ジュラルミン・アルミダイキャストをハウジングとフロントケースに採用するのが特徴になる。
感度は93dB/mWで、再生周波数帯域は35-2万5000Hz。ケーブル長は1mで、約3mの延長コードが付属。重量は約96gだ。そのほか、プレイステーション・ポータブル(PSP)など、ヘッドホン経由で大音量を出せない機器向けにブースターがセットに含まれる。このブースター使用時は、動作に2本の単4形乾電池が必要になる。