ソニー(株)は29日、液晶テレビ“BRAVIA”(ブラビア)の新製品発表会を同社本社で開催した。新製品は6シリーズ、全15機種で、画面サイズは70V型~40V型(関連記事)。全機種とも10bit階調表示対応のフルHDパネル(1920×1080ドット)と広色域バックライトシステム“ライブカラークリエーション”を搭載し、動画用広色域色空間規格“x.v.Color”に対応している。価格はいずれもオープンプライス。
XシリーズとWシリーズでは、同社独自の120Hz倍速表示技術“モーションフロー”を強化。撮影時に生じた画像のぼやけを検知し、補正する“IBリダクション”機能を追加。すばやい動きの映像でも残像感が少なく、より滑らかな表示ができる。
新開発の“おき楽リモコン”は赤外線ではなく、2.4GHzの無線方式(独自仕様)を採用(V3000シリーズを除く)しており、テレビとの間に遮蔽物があっても問題なく操作できるのが特徴。テレビリモコンとしては“業界初”だという。
BRAVIAと対応機器をHDMIケーブルで接続することで、機器間連携が可能な“ブラビアリンク”を新たに搭載。対応機器としては、地上/BS/110度CSデジタルチューナーを搭載したHDDレコーダー『BRX-A250』(想定実売価格5万円前後)や、テレビポータルサービス(株)の“アクトビラ ビデオ”や、(株)USENの“Gyao”といったVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスをテレビで視聴できるネットワークボックス『BRX-NT1』(3万円前後)、5.1chサラウンドスピーカーを内蔵したテレビスタンド型シアタースタンドシステム『RHT-G1200』(15万円前後)、5.1chホームシアターシステム『HT-SF2000』(10万円前後)などを用意する(いずれもソニー製品)。
なお、テレビのリモコンで各種機器の操作が可能である点は競合他社のHDMIテレビ連携機能(レグザリンクやビエラリンクなど)と同じだが、BRAVIAの場合は必ずしもHDMI経由でコントロールを行なうわけではない。例えば、BRAVIAとBRX-A250をHDMIで接続する場合、HDMIでやり取りされるのは映像信号とテレビの視聴履歴(HDDレコーダー側で“お気に入り番組”を検索するため)などのデータ送受信のみで、操作自体は直接BRAVIAの無線リモコンで行なう。