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2007年01月26日更新

「-ware」が可能にしたさまざまなIT造語

 ITに関連する仕事をしていると、ハードウェアやソフトウェアなど「~ウェア(-ware)」というIT英語を毎日のように聞くことだろう。あなたは-wareという言葉を、いくつ知っているだろうか?

 そもそも、-wareは何を示す言葉なのか。「dictionary.com」で確認したところ、「Manufactured articles made of a particular material.(特定の材料から製造された品物)」とあった。

 この意味から、-wareは「材料を表す言葉」と組み合わせて「~製のもの、~用のもの」を意味する語として使われている。silverware(銀製品)、glassware(ガラス製品)、tableware(食卓用、食器類)などがそうだ。そしてhardwareは本来、金属製品を表す言葉なのだ。それがコンピュータ黎明期に、エンジニアがコンピュータに使われている機械部分(金属製)を「hardware」と呼んだことに端を発し、今日のようにコンピュータ本体、ディスプレイ、キーボード、プリンタ、ハードディスク、拡張ボードなど有形の機械装置全般を指すIT英語となったと言われている。

 コンピュータの構成要素には、有形の機械装置(hardware)のほかに無形の情報がある。そこで、hard(硬い)と対義的なsoft(柔らかい)を使った造語「software」という名で、無形の情報を呼ぶようにしたのだ。それが現在ではオーディオなどの分野でも使われるようになり、映像やコンテンツ、それを操作する手順、プログラムなども指すようになっている。コンピュータ分野以外でのsoftwareについて「dictionary.com」は、「Anything that is not hardware but is used with hardware, esp. audiovisual materials, as film, tapes, records, etc.(フィルム、テープ、記録、そのほか、特に視聴覚材料としてハードウェアで使われるハードウェア以外の何でも)」と記載している。

 次に、-wareに「~用のもの」という意味があることを思い返してみよう。近年、状態を表す形容詞や使用目的を表す名詞とsoftwareを組み合わせ、「~用のソフトウェア」「~向きのソフトウェア」を意味する造語が数多く生み出されているからだ。その例をいくつか挙げてみよう。

groupware(グループウェア)
 企業内LANを活用して情報共有やコミュニケーションの効率化を図るソフトウェア。group(グループ)による作業用softwareを表す造語。

middleware(ミドルウェア)
 OS上で動作し、OSよりも高度で具体的な機能をアプリケーションソフトに提供するソフトウェア。OSとアプリケーションソフトの中間的(middle)な性格のsoftwareを表す造語。

firmware(ファームウェア)
 パソコンや周辺機器、家電製品などのハードウェアの基本的な制御を行なうために機器に組み込まれたソフトウェア。機器に固定的(firm)に搭載されたsoftwareを意味する造語。

malware(マルウェア)
 コンピュータウイルスやワームなどの「悪意のこもった」ソフトウェアの総称。接頭辞「mal-(悪の)」とsoftwareを組み合わせた造語。spyware(ユーザに気づかれない=spy的な動作をするsoftware)、adware(画面に強制的にad[宣伝]を表示させるsoftware)なども、malwareに含まれる。

shareware(シェアウェア)
 一定期間の試用が可能な有料ソフトウェアのこと。開発費用を作者とユーザでshare(分担)するsoftwareという意味の造語。

 今後もIT技術が進歩するにつれ、ますます「~ウェア(-ware)」というIT英語が増加することだろう。しかし、-wareが何を意味する言葉なのかを把握しておけば、新たな造語に遭遇しても戸惑うことはないだろう。

「-ware」が可能にしたさまざまなIT造語

Illustration:Aiko Yamamoto

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