ASCII Power Review 第273回
バッテリーは実質で20時間越えです!!
世界最軽量で富士通初のCopilot+PC「FMV Note U」実機レビュー=実測「817.5g」しかありませんでした!!
2025年02月21日 10時00分更新
富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は「世界最軽量Copilot+PC」というキャッチの「FMV Note U」を発売した。
本製品はCopilot+PCとして世界最軽量の約848gのボディーを実現。また、64Whという1kg切りノートPCとしては大容量のバッテリーを搭載し、最大約36時間動作というスタミナ性能も備える、モバイルノートPCの決定版のようなマシンだ。
今回はFCCLから実機を借りたので、スペック、使い勝手、パフォーマンスなどさまざまな角度から、本製品の実力に迫っていこう。
富士通WEBマートのカスタムメイドモデルなら
21万4800円から購入可能
「FMV Note U」はOSに「Windows 11 Home 64ビット」、プロセッサーに「インテルCore Ultra 7 プロセッサー 258V」(8コア[4P+4LPE]、8スレッド、4.8GHz、17W)を採用。メモリーは32GB(LPDDR5X-8533)、ストレージは512GB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載している。
ディスプレーは14型WUXGA液晶(1920×1200ドット、162ppi、16:10、60Hz、ノングレア)を装備。ディスプレー上部には、Windows Hello対応約207万画素ウェブカメラとステレオマイクを内蔵。プライバシーシャッターも用意されている。
インターフェースはThunderbolt4(USB Power Delivery、DisplayPort Alt Mode対応)×2、USB 3.2 Gen1 Type-A(電源オフUSB充電機能付き)、USB 3.2 Gen1 Type-A、HDMI、有線LAN(1000BASE-T)、microSDメモリーカードスロット、3.5mmコンボジャックを装備。ワイヤレス通信はWi-Fi 7、Bluetooth 5.4をサポートしている。
ボディーはMIL規格に準拠した堅牢性を確保。サイズは308.8×209×15.8~17.3mm、重量は約848g。64Whのリチウムイオンバッテリーが内蔵されており、バッテリー駆動時間はJEITA3.0測定法で動画再生時は約15.5時間、アイドル時は約36時間と謳われている。
この標準構成モデルには「Microsoft Office Home and Business 2024」が付属しており、直販価格は29万6780円だ。
富士通WEBマートのカスタムメイドモデルでは、OS(Windows 11 Home/Pro)、プロセッサー(Core Ultra 7 256V/258V)、メモリー(256V:16GB、258V:32GB)、ストレージ(256GB/512GB/1TB/2TB)、Officeのありなしを選択可能だ。
Core Ultra 7 256V/16GBメモリー/256GBストレージ/Officeなしという構成を選べば、21万4800円で購入できる。用途に合わせて最適な構成を選んでほしい。

右側面にはmicroSDメモリーカードスロット、USB 3.2 Gen1 Type-A、HDMI、有線LAN(1000BASE-T)、左側面にはセキュリティーロックスロット、Thunderbolt 4×2、USB 3.2 Gen1 Type-A、3.5mmコンボジャックを搭載
世界最軽量ボディーを追求しつつ
こだわりの使い勝手を実現
Copilot+PCとして世界最軽量ボディーを追求した「FMV Note U」だが、使い勝手にも開発陣のこだわりが見られる。
FCCLのキーボードはタイピングしやすさに定評があるが、本製品もキーピッチは約19mm、キーストロークは約1.5mmを確保し、超軽量ノートPCで省略されがちなバックライト(2段階)も装備されている。
タッチパッドは物理ボタン式で、面積は実測98×47mmを確保。複数指でのジェスチャーも容易だ。
ディスプレー上部のウェブカメラはWindows Hello対応で、電源ボタンは指紋認証センサー一体型である。つまり、顔認証と指紋認証のふたつの生体認証を状況に応じて使い分けられる。
またウェブカメラはRGBカメラとIRカメラが独立しているので、室内灯下でも明るく、自然な発色で撮影できる。
ディスプレーは180度まで展開でき、表面処理はノングレア(非光沢)なので照明などの映り込みが抑えられる。このあたりも場所を選ばずPCワークするためのビジネス仕様だ。
低消費電力志向のチューニング
バッテリーベンチでは20時間越え!!
最後にパフォーマンスをチェックしよう。今回試用しているのはCore Ultra 7 258V/32GBメモリー/512GBストレージという標準構成モデルだ。「電源モード」を「最適なパフォーマンス」に設定するなど、最大パフォーマンスを発揮できる状態でベンチマークを実施した。

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