ASCII Power Review 第257回
14型で23時間も連続稼働しました!
すぐに生成AIで絵が描ける「Copilot+PC」=「HP OmniBook X 14 AI PC」実機レビュー
2024年07月23日 09時00分更新
日本HPは14型ディスプレーを搭載するCopilot+ PC「HP OmniBook X 14 AI PC」を発売した。本製品はクアルコム製SoC「Snapdragon X Elite」を採用したクラムシェル型のCopilot+PC。ディスプレーにタッチ対応のIPS液晶パネルが採用されており、直感的な操作が可能だ。
日本HPより試用機を借用したので、詳細スペック、Copilot+PCとしての使い勝手、パフォーマンスなどについてレビューしていこう。
「Snapdragon X Elite X1E-78-100」に
16GB/1TBの1モデルのみ
「HP OmniBook X 14 AI PC」はOSに「Windows 11 Home」、プロセッサーに「Snapdragon X Elite X1E-78-100」(最大3.40GHz, 12コア)を採用。メモリーは16GB(LPDDR5x-8448)、ストレージは1TB(PCIe Gen4接続SSD)を搭載している。
ディスプレーは14型2.2K IPS液晶で2240×1400ドット、16:10、300ニト、60Hz、テュフ・ラインランドEyesafe認定を採用。オーディオ機能はPoly Studioデュアルスピーカー、デュアルマイクを内蔵。ウェブカメラは5MP IRカメラ(約500万画素)を搭載している。
インターフェースはUSB 4(40Gbps、Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)、USB3.1 Gen2 Type-C(10Gbps、Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)、USB 3.1 Gen2 Type-A(10Gbps、電源オフUSBチャージ機能対応)、3.5mmコンボジャックを装備。ワイヤレス通信はWi-Fi 7、Bluetooth 5.4をサポートしている。
本体サイズは約312×223×14.3~14.4mm、重量は約1.34kg。3セルのリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は最大26時間と謳われている。
なおメモリー、ストレージ容量などはカスタマイズできないが、MS Officeは「なし」と「Microsoft Office Home & Business 2021デジタルアタッチ版」を選択可能だ。
Copilot+PCに必須の
タッチ対応ディスプレー装備
Copilot+PCには現在のところ、クラムシェル型、2 in 1 PC型が存在する。HP OmniBook X 14 AI PCはクラムシェル型ながら、タッチ対応ディスプレーを搭載。タッチ、スワイプなどで直感的な操作ができるほか、指や導電性タッチペンを用意すれば、メモ書きだけでなく、簡単なイラストであれば描くことが可能だ。
Copilot+PCには、ローカルで画像を生成できる「コクリエーター」という機能が用意されており、「ペイント」アプリでラフを描いたのち、それを元にAI生成で見栄えのいいイラストを出力できる。個人的にはCopilot+ PCにタッチ対応ディスプレーは必須装備だと考えている。
キーボードのキーピッチは実測19.2mm前後、キーストロークは実測1.2~1.3mm前後。打鍵音自体はそれなりにするが、キーボード面の剛性が高く、打鍵感は良好だ。ただし、前述のとおり本製品に用意されるのは英語キーボードのみ。日本語キーボードの記号キーの配列にこだわりがあるのであれば、ほかのCopilot+ PCを選ぶことをお勧めする。
14型2.2K IPS液晶ディスプレーの輝度は300ニト。色域やコントラスト比は公表されていないが、自然な発色で、画像、映像も綺麗に表示される。また前述のとおり、タッチ操作に対応しているので、タブレット端末的な操作にも対応可能だ。スマホ系カジュアルゲームなども快適にプレイできるので、Copilot+PCにおいてもタッチ対応ディスプレーは役立つこと間違いなしだ。
本製品のウェブカメラはRGBとIRのハイブリッドタイプだが、室内灯下でも明るく、自然な発色で撮影できる。Copilot+ PCの機能のひとつ「スタジオ効果」ではNPUが利用されているが、通常の画像処理でもNPUによって高画質化されている可能性がある。
速度計測結果
エミュレーション動作のR23で1万超え

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