働き方・仕事についてのお悩み、募集しています!
「こんな働き方はもう嫌だ…」「仕事がなんだか楽しくない」。
日々働いていて感じる、誰かに聞いてほしい、でも人には言いにくい仕事の悩み。この連載では、そんなお悩みを一緒に考えます。
何か一緒に考えてみたいことがあれば、匿名でも大丈夫なので、お気軽にメッセージください。お悩みメッセージはこちらから。
ASCII読者の皆さん、こんにちは!正能茉優です。
今月も、パーソルキャリア株式会社の新規事業企画、ハピキラFACTORYの代表、そして慶應義塾大学大学院の特任助教と、3つのお仕事をしています。
さて、この連載「お仕事悩み、一緒に考えます。」では、今月も、読者の皆さまからいただいたお仕事に関するお悩みについて、一緒に考えていきます。
今月のテーマは、先月に続き「社会人修士」について。
大学院に行こうか迷っているという、会社員の女性からいただいたお便りにお答えしていきたいと思います。
まずは前回の記事をご覧になった上で、続きをぜひご覧ください!
大学院に行きたい。中長期でセミナーに通う感覚で大丈夫ですか?
まゆさん、はじめまして。
私は今、働きながら大学院に通うか迷う33歳の会社員です。
かれこれ5年ほど大学院で学びたいと考えてきたのですが、お金も貯まってきて、そろそろ通える頃かなということ、そして半年前に結婚して二人暮らしにも慣れてきた感じがするので、やってみようかなと思っていることの2つが背景にはあります。
これまでもインプットが好きで、仕事終わりにセミナーに参加したりすることは多かったのですが、大学院で学ぶ毎日は、セミナーにたくさん、そして継続的に通っているようなイメージで合っていますでしょうか?
働きながら大学院で学ぶイメージが湧かないので、具体的に知りたいです。
また、これも一つの大きな悩みなのですが、大学院で学びたいということを、パートナーさんや会社にはどのように伝えましたか?
「ちゃんと両立できるのか?」と聞かれたら答えられる自信がなく、こちらも相談に乗ってもらえるとうれしいです。よろしくお願いいたします。
(アイカさん・33歳・会社員)
パートナーや会社に、大学院に行きたいことをどう伝えるのか?
アイカさん、改めてお便りありがとうございます!さっそく、先月の続きから。
「パートナーや会社には大学院に行きたいことをどう伝えるのか?」という2つ目のご質問についてですが、私の場合は「こんなことを学びたい!」という自分の想いとともに、相手目線で考えたときに「これはいいかも!」と思ってもらえそうな「相手にとってのオマケポイント」を2点セットで伝えるように心がけていました。
パートナーと会社の助けなしには、論文に集中することは難しい
まず大前提として、社会人修士は卒業までの2年間ずっと忙しいのではなく、先月もお伝えしたように、論文を集中して書く4ヵ月間くらいの期間に、いかにまとまった時間を確保できるのかが勝負になってきます。
この4ヵ月間に関しては、パートナーや会社の理解なしに、論文に集中する時間を捻り出すことは難しいというのが実際にやってみた私の感想です。
たとえば、パートナーとの時間では、家族と一緒の時間を過ごせない休日が増えたり、タイミングによっては食事をつくって食べる余裕すらなくなったり……というように日々の生活に変化が生じるので、パートナーの協力が欠かせません。
さらに会社に関する時間では、朝早い時間や夜遅い時間の打ち合わせを避けてもらったり、飲み会などの集まりを欠席したり……という変化が生じます。
「好き/嫌い」でまずは考えて、難しそうなら「損得」をオマケに
ただ、これらの変化を「私はこうしたいから!」で押し通すのはちょっとあまりに自分勝手で暴力的に思えるので、相手がうれしい気持ちになりそうなオマケポイントもセットで伝えるのがいいんじゃないかなというのが私の考えです。
(大人の学習欲って、何かを犠牲にすることが多い割に「正しそうな存在」に見えがちなので、時に暴力的だと私は考えています……)
故に「相手のオマケになりそうなこと」は大学院に行きたいことを伝えるときに欠かせないと思うのですが、この「相手のオマケになりそうなこと」には2つの方向性があります。
一つは、相手が「面白そう!興味ある!好き!」と思えるような、好き嫌いの世界で理解を得ること。
「そんな研究面白いね、価値があるね。じゃあやってみなよ!やるべきだよ!」という着地を目指しにいくパターンです。
ただ、社会人で働きながら学ぶということに抵抗がある人もなかなか多いので、簡単なのはもう一つの方向性の「それは応援した方がお得!」と思えるような、損得の世界で理解を得ることかなと思います。
「この学びを通して、会社の仕事をこう発展させたい」とか「この経験を生かして、家族との時間をこうしたい」とかそういうイメージです。
自分の学びへの想いを暴力的にしすぎないためにも、そして、この先、学びがどう自分の人生に活かせるのかを常に意識するためにも、ぜひこのオマケポイントもセットで伝えてみることをオススメします。
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