ASCII Power Review 第140回
ゲーミングUMPCの枠では収まらない最強コンパクトPC
「ONEXPLAYER 1S(Super Edition)」実機レビュー = 激小ボディにCore i7-1195G7で超速モバイルPCなのだ!
2021年09月22日 13時00分更新
テックワンは、8.4型ゲーミングUMPC「ONEXPLAYER 1S(Super Edition) 国内正規版(1TB)」(17万3800円)を発売した。本製品は第11世代(Tiger Lake)の「Core i7-1195G7」を採用したゲーミングUMPC。AAAゲームをプレイできる「モンスタークラス」のモバイルゲーミングPCと謳われている。
一方、ゲームコントローラーが本体に装備されているが、タブレットPCと同様の専用キーボードカバーも用意されており、一般的なUMPC的な使い勝手も実現している。というわけでゲーム用途だけでなく、ビジネス用途の資質にも注目してレビューしていこう。
ゲーミングUMPCとして最高クラスのスペックだ
「ONEXPLAYER 1S(Super Edition)国内正規版(1TB)」(以下、ONEXPLAYER)は、OSに「Windows 10 Home 64ビット」、CPUに「Core i7-1195G7」(4コア8スレッド、2.90~5.00GHz)を採用。メモリーは16GB(LPDDR4x-4267)、ストレージは1TB(PCIe Gen3 x4接続SSD)を搭載している。
ディスプレーは8.4型WQXGA IPS液晶(2560×1600ドット、358ppi、sRGBカバー率100%、10点マルチタッチ対応)を搭載。ステレオスピーカーとマイクは内蔵されているが、ウェブカメラは非搭載だ。
インターフェースは、USB 4.0 Type-C×2、USB 3.0 Type-A×1、microSDメモリーカードスロット×1、3.5mmコンボジャックを装備。また本体底面には「ONEXPLAYER専用キーボード(英字配列)」と接続するための金属接点が用意されている。通信機能はWi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.0をサポートする。
ゲームコントローラーはXboxコントローラー互換で、アナログスティックはALPS製。またショートカットキーとして「スタート」と「戻る」以外に、「デスクトップ」、「キーボード呼び出し」、「ターボ切り替え」が用意されている。「ターボ切り替え」では、TDPを20Wと28Wに切り替えられて、パフォーマンスを調整可能。また背面に配置されている電源ボタンは指紋認証センサー一体型だ。
本体サイズは288×130×21mm、重量は820g。バッテリーは59Whのリチウムポリマーが内蔵されている。バッテリー駆動時間は公表されていないので、ベンチマークで確認しよう。なお、ACアダプターとして小型なGaN採用65W USB PD対応急速充電器が同梱されている。ぜひ他メーカーでもGaN採用充電器が標準同梱されることを望みたい。
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インターフェースは上部にUSB 4.0 Type-C×2、USB 3.0 Type-A×1、microSDメモリーカードスロット×1、3.5mmコンボジャック×1、下部に専用キーボードカバーと接続するための金属接点を装備。また上部には、RB、RT、LB、LTボタンが配置されている
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製品には本体以外に、ACアダプター、USB Type-Cケーブル、マニュアルが同梱。キーボードカバー「ONEXPLAYER専用キーボード(英字配列)」(通常価格9680円、同時購入価格6770円)は別売りだ
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貸出機に同梱されていたGaN採用65W USB PD対応急速充電器の型番は「FC139C」。仕様は入力100-240V~1.5A、出力5V 3A、9V 3A、12V 3A、15V 3A、20V 3.25A、容量65W
コントローラーとキーボードはグッド
タッチパッドはやや慣れが必要
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