自粛期間中、Zoomを使うことが多く、バーチャル背景やSnap Cameraのフィルターを活用することが多くなったのではないだろうか。
Snap CameraはPCでARフィルターを使えるソフトだ。Zoomと連携することで、Zoom上でARフィルターを使うことができる。
ARフィルターとしては、ポテトになれるフィルターなどが有名だろう(Snap Cameraのフィルター検索窓に「potato」と入力)。
今回は、Snap Cameraのフィルターを作ってみたい。
●クリエイターたちが続々フィルターを作っている
フィルター作りに興味を持ったきっかけは2つある。
1つは、イケてるARフィルタークリエイターアサギ東京さん(@asagi_tokyo)を知っていたこと。
アサギ東京さんは他の人にはなかなかない発想のInstagramフィルターをたくさん作っていてカッコいい。
顔がどろどろになるフィルターは、顔にペイントみたいなことをするフィルターが多いARフィルター界で、顔そのものをどろどろにするという、とてもクールなフィルターだ。
人間の残像が残るフィルターは、どうしたらこれが作れるのかまったく見当がつかない。すごすぎる。
もう1つは、知人のファッションクリエイターmillnaさんがInstagramフィルターを作っていたことだ。 millnaさんはInstagramでフィルターが作れると気づいたその日にフィルターを完成させていた。行動力がすごい。
●フィルター制作ソフト「Lens Studio」を使う
フィルター作りにはLens Studioというソフトを使う(公式サイト)。
まずはチュートリアルをやってみる。
誕生日に関連した数字が頭に乗っかるフィルターを作るようだ。
誕生日までの数字をカスタマイズすることができる。
かなり分かりやすいチュートリアルだ。
顔のパーツを変形することもできる。
これを使えばSNOWのように盛れた顔も作れるぞ!
●顔にニッパーをつけるフィルターを作る
あらかたの作り方が分かった。
次はテンプレートを使い、オリジナル要素のあるフィルターを作ってみたい。
まずは顔の上になにか画像を貼り付けるようなシンプルなARフィルターがいいだろうと、それに適したテンプレートを探した。
File→New Project from Template→2D→2D Objects
で、2Dオブジェクトを顔に張り付けるテンプレートを開く。
鹿耳&鹿角にサングラスのテンプレートが開かれる。
これら鹿耳などの画像を自分の使いたい画像に変えれば、簡単にARフィルターが作れるという寸法だ。
左側ツリーのForehead Bindingに、2Dオブジェクト(画像)の一覧がある。それを開くと2Dオブジェクトをいじることができる。
鹿耳などの2Dオブジェクトを選択し、Image→Textureから画像を選び、「+」を開くと、From Fileから画像を読み込むことができる。
絵を描けたらオリジナルな絵をフィルターにしたかったのだが、絵を描くのが苦手なので、手元にあったニッパーの写真を撮って使うことにした。
ちなみに、画像の切り抜きはTwitterで話題になっていた「Scratch Photo」というアプリを使ってみた。iOS上で、何も指示せず画像を読み込むだけでこんなにきれいに切り抜けるなんて驚きだ。
鹿角と鼻をニッパーの画像に入れ替え、ニッパー耳とニッパーひげを作ることにした。
作ったフィルターは、右側のPreviewの下にあるボタンで、自分の顔を使って試すことができる。
製作時はモデル画像にして、ある程度完成したら自分の顔を使ってリアルタイムで試すのがよさそうだ。
最後に顔の輪郭や目のサイズを少しだけ盛れるように変更して、完成させた。
美肌フィルターも使えるが、今回はテンプレートのデフォルトのままにした。
テンプレートを使えば、思ったより簡単にARフィルターを作ることができる。手軽で楽しい。
作ったニッパーキャットのフィルターはこちらだ。Snap Cameraソフトの検索窓にURLを入れると使える。
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