ついにインテルを超えたAMD Ryzen
長らくパフォーマンス競争で、インテルの後塵を拝してきたAMDだが、2017年のRyzen投入から、インテルのメインストリームCPUのCore iシリーズと肩を並べられる良きライバルとして復活。
第1世代Ryzenで4コア/8スレッドの壁を打ち壊し、第2世代Ryzenではシングルコアでのパフォーマンスは一歩及ばないものの、優れたコスパで自作PCだけでなく、Ryzen 2000シリーズ搭載のBTO PCが続々と登場し、インテルの牙城を脅かしていた。
そして令和元年七夕の7月7日、ついにインテル一強時代に終止符を打つ、Zen2アーキテクチャー採用の第3世代Ryzenの販売がスタート。この夏のPCパーツ市場を大いに盛り上げている。
3世代目のRyzen 3000シリーズでは、従来Ryzenの倍になる物理16コアを実現するほか、インテルの第8世代、第9世代のCore iシリーズに届かず、Ryzenはゲーム用途が苦手というイメージのもとになっていたシングルスレッドの性能が改善しており、第2世代までのRyzenのイメージを完全に払拭するCPUになっている。それでいて、手ごろな価格帯はそのままと、人気にならない理由が見当たらないと言える。
エンスージアストクラスの12コア24スレッドを搭載するRyzen 9や、メインストリームとなる8コア16スレッドのRyzen 7はパフォーマンスとともに、コスパこと価格性能比が非常に気になるところ。今回は同じクラスの価格やスペックとなるインテル Core iとコスパを徹底比較していこう。