「Kaby Lake」のコードネームで呼ばれ、先にモバイル向けで登場した第7世代Core。これに続き、年明けの1月早々にも、デスクトップ版が登場する予定だ。コアは第6世代から大きな手直しがないとはいえ、改良された“14nm+”プロセスにより、モバイル版ではTDPを増やすことなく高クロック化し、最大性能が向上している。デスクトップ版でも同じように高クロック化が期待されているだけに、性能が気になる人はもちろん、オーバークロックを趣味としている人にとっても注目のCPUといえるだろう。
CPUと同時に第7世代Coreに対応した新チップセットを搭載したマザーボードも登場が予定されているものの、実は、現状のIntel 100シリーズを搭載したマザーボードでも第7世代Coreは動作する。
すでにIntel 100シリーズでPCを組んでいる人ならマザーボードの買い替えがいらず、BIOSをアップデートするだけで第7世代Coreへ換装できるわけだ。とはいえ新チップセットではPCI-Eの拡張や、不揮発メモリーの“インテルOptaneテクノロジー”サポートなどが期待されているうえ、対応メモリーの高速化も見込めるだけに、フルに性能を発揮させようとすれば、マザーボードも新しくした方がいいのは確かだ。だがこれは、あくまでエンスージアスト向けの話。コスパも考えたPCであれば、既存のIntel 100シリーズと大きく変わることはなさそうだ。
今まさに年末ボーナス商戦ということもあり、特価品・限定品のパーツや周辺機器がずらりと並び、物欲を刺激されPCを組みたくなっている人も少なくないだろう。もう少しの辛抱とはいえ、特価品や限定品はそこまで待ってはくれない。そこで、今のうちから第7世代Coreに備え、CPUとマザーボード以外は購入し始めてしまうというのはどうだろうか。勢いあまって第6世代Coreで組んでしまっても、BIOSのアップデートで第7世代Coreに対応できるなら、それほど悔いもないはずだ。とくに初めて、もしくは、久しぶりに自作をするのであれば、今から情報収集を兼ねてパーツを集め始めるのもアリだろう。
まずは自作PCに必要なパーツをチェック
各パーツの役割と製品選びの目安となるスペックを知る
自作PCに必要なパーツは大体決まっているが、自作に不慣れな場合は1つ、2つほど買い忘れてしまうことがある。自作上級者なら自宅の余ったパーツを使いまわせるのだが、そうでない限り再び買いに行くことになる。こういった面倒がないよう、自作PCに必要なパーツをしっかりと覚えておこう。
また、実際にパーツを選ぶときにやってしまう失敗としてありがちなのが、デスクトップなのにノート用のメモリーを買ってしまうとか、小型のMini-ITXケースなのにフルサイズのグラボを買ってしまうといった、使えない組み合わせで買ってしまうことだ。今回は第7世代Coreを見越した自作ということで、性能はやや高めを狙う場合を考え、ポイントをあげていこう。