PCゲームへの注目がじわじわと高まってきた昨今。PCでゲームをプレーするといっても、パズルやシミュレーション、カードゲームであればCPU内蔵のグラフィックでも快適にプレーできるし、高価なゲーミングPCは必要ない。しかし、3Dグラフィックを駆使したFPSやオンラインRPG、対戦格闘といったゲームを美しい画面でストレスなく遊びたいとなれば、話が違ってくる。こういったゲームをプレーするなら、最新の高速GPUを搭載したゲーミングPCが必要となる。
数年前と比べ、最近のゲーミングPCがどのくらい速いのか、また、どういった点に注意してスペックを選べばいいのかを紹介していこう。
GPUは迷わず最新世代を選ぶべき!
ゲーミングPC選びでもっとも重視すべきなのは、グラフィック性能を司るGPU。近年のGPUの性能向上は目覚ましく、世代を重ねるごとに性能や電力効率が向上してきている。とくに今年登場したNVIDIAのPascal世代GPU『GeForce GTX 1080/1070/1060』は、従来製品を上回る高速化、および省電力化にも成功した点から大きな注目を集めた。高性能ながら価格も抑えめで、特にハイエンドの『GeForce GTX 1080』は、10万円を超えるのが当たり前のハイエンドクラスのグラボながら、8万円を切る価格から購入できるのが魅力だ。
とはいえ、以前から高速化しているといっても、具体的にどのくらい速くなったのかが分からなければ食指は動かないだろう。そこで、2010年登場の『GeForce GTX 480』+『Core i7-2700K』、2013年登場の『GeForce GTX 780』+『Core i7-4770K』、そして最新の『GeForce GTX 1080』+『Core i7-6700K』をそれぞれ搭載した3世代分のPCを使い、『ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク』(1920×180ドット、最高品質、フルスクリーン)のスコアーを比較してみた。いずれもその世代のハイエンド構成を想定したPCだ。
結果は見ての通り、およそ3年ごとにスコアが倍になっているという驚くほどの差となった。これなら、古いPCでなんとかプレイしていた重たいゲームも、最新PCならサクサクとした動作になるというのもうなずける。