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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第177回

AIに「法隆寺の五重塔」を作らせてみた 修正を重ねてたどり着いた驚きの完成度

2026年10月12日 07時00分更新

文● 新清士

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事務仕事だけじゃない! 城をロボットに変形させる動画まで作れた

 最初にやらせてみたのが、筆者が苦手な事務処理である請求書の作成だったのですが、過去のメール履歴から、Excelのデータを探し出し、ひな形を作成してくれました。あとは、間違いがないかを確認して、PDFとして出力し、送付するだけでした。作業は2件分でトータル1時間ぐらいかかっていたような気がするので、素早く進めてくれるとまでは言えませんが、気が重い作業をかなり軽減してくれるありがたい存在でした。来年には確定申告の作業も引き受けてくれるのではないかと思いました。

 ところで、Dotsには面白い機能がありました。ユーザーにはクラウドの仮想マシンが割り当てられるのですが、そこに最初から使えるアプリとしてBlenderがプリインストールされています。しかも、どうもDotsによる生成結果はかなり品質が高いようなのです。

 筆者も試してみることにしました。まずは、日本のお城を3Dモデルで作るようにDotsに指示しました。10分ほどで最初のバージョンが出てきました。簡易な3Dモデルですが、これはGPTにBlender MCPを使った作成を任せた場合に出やすい形状です。

 次に城下町を作らせて、その画像をXに投稿してみたところ、城がロボットに変形しそうだという意見をもらいました。じゃあ、ロボットにして、さらにはレーザーを発射させてと指示したら、そこまでを表現した3Dモデルデータ、画像、動画が出てきました。悪ノリで敵戦艦を大げさに破壊するようにとも指示したところ、一連の演出をまとめた動画が出来上がりました。使えるかどうかはともかく、クラウドのBlenderのみで、1時間程度でここまで形にできることに驚きました。

Dotsが作成した城と城下町

Dotsが作成した城が変形し、レーザーを発射して敵戦艦を破壊するまで

 さらに、ヨネマルさんが、LLMによる3Dモデルベンチマークとして「落水荘」のモデリング結果を公開されていました。建築家のフランク・ロイド・ライトが設計し、1937年に完成し、世界遺産にも登録されている有名な建築物です。これを資料収集からAIに任せて3Dモデルとして作成させたところ、これまでのLLMでの作成結果に比べてずば抜けて品質が高かったと報告していました。Dotsを動かすLLMはGPT-6 Astraと明らかにされていますが、Dotsで作成したモデルの画像は、GPT-6 AstraとローカルのBlender MCPを使って作成した画像よりも大幅に品質が高かったのです。

 この結果から、Dotsは、歴史的な建造物など、様々な写真やデータが公開されているものほど情報を集め、より精度の高いモデルを作り出しやすいのではないかと仮定しました。そこで、複雑な建築物でもあり、情報が多く公開されている法隆寺の五重塔を選んでみることにしました。Dotsには「ネット上の写真・画像を集め、法隆寺五重塔をできるだけ完璧に再現するように」と依頼しました。

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