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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第177回

AIに「法隆寺の五重塔」を作らせてみた 修正を重ねてたどり着いた驚きの完成度

2026年10月12日 07時00分更新

文● 新清士

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Dotsに作らせた法隆寺の五重塔をUE5に持っていって表示したもの。もちろん実際はこんな森の中には存在しません(筆者作成)

 9月29日に、OpenAIがChatGPT向けの新機能「Dots」を発表しました。AIエージェントが常駐し、仕事をお願いすると、必要に応じてGPTのスレッドを立ち上げて制御し、完遂するまで作業してくれます。メール確認や送付、スケジュールチェック、請求書の作成など、事務仕事に使えますが、クリエイティブ分野でも使えることがわかってきました。例えば、ユーザーには仮想のコンピュータが割り当てられるのですが、そのなかに3Dツールの「Blender」が含まれており、ローカルPCがなくても、指示を続けるだけで、3Dモデリングを行ってくれるのです。そこで、法隆寺の五重塔を作らせてみて、どこまで品質を高められるのかを試してみました。

複数のAIを指揮する「Dots」。2日がかりで五重塔の3Dモデルを作ってみた

 筆者がDotsに作らせたのは、奈良の法隆寺にある、国宝の五重塔です。7世紀末に建てられたと推定されており、現存する木造五重塔としては世界最古であり、高さは32.55mもあります。ほんの軽い気持ちで作り始めたのですが、断続的な作業に2日あまりを費やし、かなり迫力のある3Dモデルを作り出すことができました。

Dotsで作成した法隆寺の五重塔。筆者が完成形に近いと考えているV11

 これまで、ChatGPTを利用する際には面倒なことがありました。タスクごとにスレッドを分けないと、コンテキストが混じるためにうまく機能しないことです。ところが多数のタスクを扱うと検索性が落ちるため、どこに何があるのかがわからなくなってきます。

 その点Dotsは、タスク内容に応じて別のスレッドを立て、そこにプロンプトを送って指示し、作業を進めてくれます。思いついたタスクを次々に指示しても、仕事内容に応じて、タスクをいくつにも分けてくれます。GPTで動かしている作業全体を統括して、他のAIエージェントをオーケストレーションする仕組みになっています。

 現在は、個人向けには100ドル以上のProの各プランのユーザーに提供されています。Dotsについては「使える」「使えない」と、X上でかなり意見が分かれているようです。筆者は実際に使ってみて、「めちゃくちゃ使える」と判断しました。

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