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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第174回

AIでMVを作るのは想像以上に大変だった 制作34時間、繰り返した“ダメ出し”でわかったこと

2026年09月21日 07時00分更新

文● 新清士

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完成したMVは期待外れだった

 ところが、完成したMVの品質は、期待していたものとだいぶズレていました。率直に言って、あまり魅力的に感じられませんでした。

 最大の失敗理由は、動きが小さすぎることです。キャラクターはほぼ立ったままで、数歩動く程度でした。強い意思も感じられず、ただぼんやりとしているようにさえ見えます。計画案どおり、後半のサビでは動きが見られますが、カメラや背景が動くだけでキャラクター自体が積極的に動く展開にはなっていません。

 筆者は曲について、「それなりにシリアスな内容にもかかわらず、かわいらしく、しかし、真剣に歌っている曲である」と考えていました。しかし、MVからは真剣さが感じられません。GPTに判断の過程を説明させたところ、キャラクターの一貫性にこだわりすぎて、曲の内容をどう表現するかを軽視してしまったようです。

『設計と意思』MVのv01のスクショより。3人のキャラの区分けはできているが、動きはとても小さい

△『設計と意思』MVのv01

 そこで、計画からすべて見直し、全面的に作り直すよう指示しました。作り直す前に、筆者がMV v01に感じていた課題を列挙して伝えました。指摘を受けて、GPTはMV v02の計画案を作成しました。かなり長い内容で、各カットの構成が全面的に作り直されていました。演出案は全面的に見直されていました。

 その時点で、すでに空がうっすら明るくなっており、筆者は眠くて仕方がありませんでした。最初の数カットを試作させ、出来が良かったので、全体を進めてもよいだろうと判断して任せてしまいました。

MV v02の案より。筆者が列挙した問題点を受けて、演出案が見直されている。問題は、全体の構成を完全に変えてしまう赤線の部分

テストで作らせた冒頭カット。真剣な表情は筆者の意図をくんでいる

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