まず90秒分のMVを設計する
AIエージェントにうまく作業させるには、いきなりすべての作業を始めさせず、まず計画を立てさせて全体像を把握できる状態にし、細かく作業を分割して進めると比較的成功しやすい傾向があります。曲全体は3分52秒あるため、1番と間奏部分の1分30秒までをまず作成させることにしました。
GPTにはコンセプトを伝えます。キャラクターには本連載のゲストキャラである“田中さん”を起用し、3人の現在・人工性・未来を示す3枚のコンセプト画像を基に構成を検討させることにします。参照画像は「GPT-Image 2.5」を利用して準備します。
どのタイミングでカットを切り替えるのかを正確に把握させるために、まず音と歌詞を分析させました。GPTは音楽をそのまま聴くことはできませんが、音を分解してどのタイミングでどう変化しているのかを分析することはできます。音量の推移を分析させ、歌詞が切り替わるタイミングと照らし合わせながら、シーンの分割案に落とし込みました。分析結果を基に、GPTが最初の構成案を提案しました。
提案されたプランを見直して、何度も修正を指示し、v04まで進んだところで納得できたため、次に、仮の構成を細かいカットに分けていきます。全49カットで、1カットは数秒単位で構成されており、ローカル環境のMiniMax H3に一つずつ指示を出して生成していくことになります。
すでにMiniMax H3の環境は用意してあるので、生成作業もGPTを通じてCodexから制御していきます。Omniリファレンス機能を使い、シーンごとに、キービジュアルとプランを基にプロンプトが作られ、960×1280の高速化設定で生成が進んでいきます。各カットは3秒程度の動画で、RTX 4090搭載PCでは生成に約1分30秒かかります。作業用のプログラムをGPTがPythonで作成して一括で処理するため、一度開始すれば、49カットすべての生成が90分ほどで完了するのを待つだけで済みます。生成したそれぞれの動画は、GPTが自動で結合し、元の楽曲と組み合わせて動画ファイルとして出力してくれます。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第173回
AI
OpenAI「Astra」は何でもできる、だからこそ“プロの指示”が必要になる -
第172回
AI
ついにAIキャラクターと“ビデオチャット”へ 「MiniMax H3」がリアルタイム生成に接近 -
第171回
AI
5秒の動画を3秒で出せる 動画生成AI「MiniMax H3」が爆速に進化 -
第170回
AI
「うわ、すげえ!」Unreal EngineをCodexに操作させたら制作の常識が変わった -
第169回
AI
もはやローカル動画生成AIの枠におさまらない。MiniMax H3の奥が深すぎる -
第168回
AI
とんでもない動画生成AIが出てきた 無料で試し放題の「MiniMax H3」を徹底検証 -
第167回
AI
“Fable級が無料”は本当か AI市場を震撼させた「Kimi K3」を試した結果 -
第166回
AI
社内WebサービスをAIで開発 完成後に直面した運用の壁 -
第165回
AI
AIがBlenderを勝手に操作 3D制作のハードルが一気に下がった -
第164回
AI
AIはすでに、私たちの心を内部で再現しているのかもしれない - この連載の一覧へ








