みやさとけいすけの工具探検隊 第142回
基板上の表面実装ICを剥がしてみよう
はんだごてでは難しい部品交換に! コンパクトなホットエアーガン「8858A」を試す
2026年08月10日 18時00分更新
電子機器の修理をするには、はんだごてが必要となります。実際、コンデンサーの換装、クラックの入ったはんだの付け直し、端子が潰れたコネクターの交換あたりであれば、はんだごて1本で何とかなったりします。
しかし、足が何十、何百とあるICや、接続端子がICの裏面にあるBGAやQFNといったパッケージの場合は物理的に届かず、作業ができません。
●はんだごてがダメなら、何を使えばいいのか?
こうなると、数百度の熱風を吹き付け、広範囲を一気に加熱できる工具が欲しくなります。まず思いついたのは、以前紹介した「ヒートガン」。しかし、はんだが溶けるまではいいのですが、風量が多く、パーツが風で飛んで行ってしまうんですよね。単純にパーツを剥がすだけであればいいですが、修理となると向いていません。(関連記事「ドライヤーじゃ物足りない? “本気の熱風”が欲しい人に届けたいヒートガン入門」)
もっと少ない風量で、やさしく加熱できる工具が欲しい……。こういった要望に応えてくれるのが、「リワークステーション」です。多くのモデルははんだごてやこて台などもセットになっており、はんだ付け関係をまとめて扱えるのがメリットです。ただし、サイズはそれなりに大き目。場所も取りますし、たまにしか使わない人だと持て余してしまうでしょう。
よりコンパクトな工具はないかと探して見つけたのが、コントロール部まで一体化された「マイクロホットエアーガン」。AC電源ケーブルまで一体化されているため、コンセントに挿せばスグに使えるという手軽さが魅力です。
ただ、ケーブルが固そうで取り回しにくいと嫌、重心が高くて持ちづらそう、プラグの形状が3ピン、本体が使用中の操作が難しそうなど、気になる部分もあります。
●4000円前後のマイクロホットエアーを買ってみた
最終的に目を付けたのが、電源やコントロール部をコンパクトにまとめた、分離型のマイクロホットエアーガンです。リワークステーションより小さい、一体型と違いハンドル部が軽そう、ハンドル部だけの交換ができる、といったあたりが気に入りました。
私が購入したのはJCDの「8858A」(アリエクで4000円前後)というモデルですが、似た型番の製品が他のメーカーからも出ています。基本性能はほぼ同じですが、ノズルやスタンド、予備のヒーターといった付属品、電源スイッチの有無などに違いがあるので、しっかり見比べて選ぶといいでしょう。
8858Aを選んだ理由は、赤いシリコングリップと、ノズル置き場のあるスタンドが付属していたから。ということで、8858Aを紹介していきましょう。
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