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「Interop Tokyo 2026」アスキー全力特集! 第51回

全国分散クラウド「OCF(OCX Compute Fabric)」、閉域SIM「OCX Mobile Access」など紹介

クラウド型閉域網「OCX」を軸にサービス拡大 これからのBBIXの姿は

2026年07月15日 11時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

提供: BBIX

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 ソフトバンクグループのIX(インターネットエクスチェンジ)事業者であるBBIX。Interop Tokyo 2026の展示ブースでは、同社がIXプラットフォームを活用しながら展開する法人向けのクラウド型閉域ネットワークサービス「OCX(Open Connectivity eXchange)」を紹介していた。

 近年のBBIXは、全国にOCXの連携パートナーを増やす一方で、「OCF(OCX Compute Fabric)」※注や「OCX Mobile Access」といったサービスも追加し、一般ユーザー企業向けのビジネスを強化している。BBIXの桑原士門氏に話をうかがい、あらためてOCXの全体像や狙いをまとめた。

※注:OCFは、BBIXとIDCフロンティアが提供する地域分散型のクラウドサービスです。

BBIX プラットフォーム事業本部 戦略企画統括部 クラウドビジネスデザイン室の桑原士門氏

OCXとは:クラウドやデータセンターへの閉域接続を手軽に実現するサービス

 OCXは、全国規模の閉域ネットワークを、柔軟かつ迅速に構築し、利用できるNaaS(Network-as-a-Service)である。

 OCXを通じて閉域接続ができるのは、全国のパートナーデータセンター(現在59拠点)、主要パブリッククラウド(AWS、Azure、Google、Oracle、IBM、さくらのクラウド)、SaaS(Microsoft 365、ServiceNow)、セキュリティサービス(Zscalar、Cato Networks、Cisco Secure Access、Cisco Umbrella)などだ。

 ユーザー企業は、最寄りのOCXの接続拠点(POP)と接続し、「OCXポータル」の画面上で接続先のデータセンターやクラウドサービスを選ぶだけで、拠点間をつなぐ閉域ネットワークを構築できる。必要に応じて、接続帯域の増速/減速の操作も可能だ。かつての閉域網接続のように、ネットワーク機器の調達や設置、複雑な設定、手間のかかる運用などの作業は必要なく、大幅なコストと時間の削減につながる。

BBIXが展開する3つのサービス(※AIで作成したイメージ図)。従来のIX事業(左)で築いてきた接続基盤をベースとして、新たに「OCX」(中央)や「OCX光 インターネット」(右)への事業展開を拡大している

OCF(OCX Compute Fabric):全国にあるクラウドリソースをポータルで利用できる

 OCXの全国基盤を活用して、BBIXとIDCフロンティアが今年2月から提供を開始したのが、全国のパートナーデータセンターに分散配置されたクラウドリソースを提供する「OCF(OCX Compute Fabric)」である。今回のInterop Tokyo 2026では、Best of Show Awardの審査員特別賞を受賞している。

 OCFは、OCXで接続された各地のデータセンターに、クラウドコンピューティング環境を構築したもの。ユーザー企業は、自社でサーバーや仮想環境を調達/運用することなく、必要なときに必要なだけのリソースを使うことが可能だ。もちろん、OCX経由で仮想マシンへの閉域網接続ができる。

 OCFは現在、5拠点のデータセンターから提供しているが、2026年中には新たに十数拠点が追加される予定だ。

 桑原氏によると、地域でビジネスを展開しており、メガクラウドよりも地域内のデータセンターに仮想マシンを設置したいケース、これまで仮想環境を自社運用してきたが、ライセンスやコストの問題からアウトソースしたいケースなどで、ユーザー企業からの引き合いが多いという。また、遠隔地にある企業のバックアップやBCPの用途でも使われる。

OCFのポータル画面。簡単に仮想マシンを立ち上げられる

OCX Mobile Access:SIMを挿すだけで閉域接続、IoTやPCでシンプルに活用

 OCX Mobile Accessは、OCXの閉域ネットワークにモバイル回線経由で接続できる通信サービスだ。IoTデバイスやPC/タブレットなどのデータ通信専用端末に、SIMを挿入するだけでセキュアな閉域網通信が実現する。

 「監視カメラや工事現場の機械など、どんなIoTデバイスでもいいのですが、このSIMを挿入するだけで、パブリッククラウドやデータセンターと安全に閉域網接続ができます。VPNルーターもクライアントソフトもいらないので、とてもシンプルです」

 同サービスでは、通信量に応じた従量課金方式のほか、IoT通信で使いやすい固定額の「Data Pack」方式も選択できる。これは、一定の通信データ容量(Data Pack)をプリペイド型で購入し、複数のSIMでその容量を消費していく方式だ。SIMそのものの月額料金は非常に安く抑えているため、「大量のIoTデバイスを使うが、トラフィック容量はさほど多くない」ようなケースに適しているという。

 IoT以外でも、スマートフォンやタブレットなど通信をシンプルかつ確実に保護したい場合に利用できる。高知県内の複数の自治体では、職員が出張時や在宅勤務時に利用するPCにOCX Mobile AccessのSIMを使い、業務システムへのセキュアなアクセスを実現するPoCを行っている。桑原氏は「OCX Mobile Accessはマルチキャリア対応であり、どんな場所でもつながりやすい点も喜ばれています」と語った。

データセンターやクラウドへのシンプルな閉域接続手段を提供するOCX/OCX Mobile Accessは、IoT領域での活用も期待されている(※AIで作成したイメージ図)

OCX光 インターネット:法人向けの高品質なインターネット回線を提供

 「OCX光 インターネット」は、インターネットアクセス回線を提供するサービスである。NTT東日本/NTT西日本の光コラボレーションモデルを採用したサービスだが、法人向けのサービスとして、高い接続品質を実現している点が特徴だ。

 まず、接続方式としてIPoE方式を採用し、従来のPPPoE方式よりも高速な通信を実現。NTTフレッツ網との相互接続においても国内最大級の設備を用意することで、混雑(輻輳)しにくく、ここでもユーザー企業の快適な利用を妨げない環境が整っている。

 もうひとつの特徴が「主要SaaSとの直接接続」だ。具体的には、BBIXのネットワークからMicrosoft、GoogleなどのビジネスSaaSへダイレクトに接続するネットワークを持つため、高い接続性を提供できる。接続性品質に対する客観的な評価として、Googleの最上位認定である「Google Peering Provider Verified Gold」や、Microsoftの「Microsoft Azure Peering Service」認定も受けている。

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 このように、IX事業で構築した基盤とソフトバンクの全国バックボーン、さらに全国のOCXパートナー企業というリソースをフルに生かして、法人向けのソリューションを確実に拡大しつつある。

 「これからのデジタルツインの時代に、あらゆるモノ/空間/サービスがつながるための基幹ネットワーク、重要なインフラとして、OCXを成長させていきたいと考えています」

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