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松本典子の「はじめよう!Azure Logic Apps/Power Automateでノーコード/ローコード」 第63回

外部システムにそのまま取り込めるよう、CSVデータを自動成形するワークフロー

SharePointリストへの登録データを、CSVファイル形式に成形/変換して自動保存する方法

2026年07月17日 16時30分更新

文● 松本典子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 こんにちは、Microsoft MVP(Business Applications)の松本典子です。

 皆さんは、日々の業務で「CSVファイル ※注」を扱うことがあるでしょうか。CSVは汎用的なデータ形式ですから、たとえば「Excelで入力したデータをCSVファイルとして保存し、ほかの社内システムで取り込む(インポートする)」など、異なるツール/システム間でのデータの受け渡しでよく使われます。

※注:CSVファイル(拡張子は.csv)は、表データを項目(列)ごとにカンマ(,)で区切って並べた、シンプルなテキストファイルです。

 SharePointリストにも、登録されているデータをCSVファイルとして書き出す(エクスポートする)標準機能があります。このファイルをダウンロードし、Excelなどで開いてデータ処理に使えるわけです。

 ただし、取り込む側のシステムによっては、項目の内容や並び順といったルールがあらかじめ指定されている場合があります。その場合、ルールに合った形式でCSVファイルを準備しなければなりません。ファイルが1つ2つであれば、Excelで開いて手作業で直せばよいのですが、毎日繰り返しこの作業が発生するようであれば、手間がかかり面倒です。

 今回は、SharePointリストに登録された申請データを、取込先システムのルールに合わせた形式に自動成形し、CSVファイルとして保存するフローを作ってみましょう。

1. 事前準備

 ワークフローを作成する前に、SharePoint Onlineリスト(以下、SPOリスト)を用意します。また、求める出力(CSVファイルの構成)も確認しておきましょう。

1-1. SherePointリスト(SPOリスト)の準備

 まずは、サービス利用者の申請を行うSPOリストを用意します。サンプルとして、以下のようにリストの各列を設定しました。

 なお、各列の名前はいったん英語(アルファベット)で作成し、そのあとに日本語名へ変更しています。こうすることで、後の処理で各列を扱いやすくなります。(※詳しい理由は、本連載第44回の「1. 事前準備と注意点」をご参照ください)

用意したSPOリスト

 ・ID:「列の表示と非表示を切り替える」で表示する
 ・申請区分:種類「選択肢」を選択。選択肢は「登録/登録済み/削除」を設定
 ・申請者:種類「ユーザー」を選択
 ・サービス利用者:種類「ユーザー」を選択し、複数選択を「許可」
 ・グループ:種類「テキスト」を選択
 ・申請日:種類「日付と時刻」を選択

1-2. CSVファイルの内容

 続いて、出力として求められるCSVファイルの形式を確認しておきます。

CSVファイルの内容

 ・ステータス:固定値「1」を入力
 ・メールアドレス:SPOリストから「サービス利用者」を入力
 ・パスワード:空欄まま
 ・ユーザー名:空欄のまま
 ・グループ:SPOリストから「グループ」を入力
 ・契約名:固定値「株式会社サンプル商事」を入力

 このように、出力するCSVファイルには、SPOリストからデータをコピーする項目とそうでない項目が入り混じっており、項目の順序も一致していないという想定です。

2. 今回作成するワークフロー

 準備ができたので、Power Automateでワークフローを作成していきます。今回のフローは下図のような内容です。

今回作成するワークフロー

 このフローは、「1-1. SPOリストの作成」で作成したSPOリストに申請が新規登録されると起動します。新規登録のうち申請区分が「登録」のデータだけを取り出し、「1-2. CSVファイルの内容」で確認したデータ形式に変換したうえで、指定の場所(今回はSharePointドキュメント内)にCSVファイルとして保存します。

 なお、本記事ではクラシックデザイナーの画面で説明を行いますが、モダンデザイナーでも同じようにフローを作成できます。

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