ラジオドラマの演出も高水準
そこで、Fable 5を使って、できるだけ低コストで、ローカル環境を使い、紙芝居式のラジオドラマ風動画まで一気に作ってみることにしました。原理としては、台本からストーリーボードを作成し、実写ドラマまで自動で作れないかと考えたのですが、その予備段階として、静止画像によるラジオドラマ風の朗読劇を作ってみることにしたのです。
Codexを使って、PV制作をさせたことを紹介しましたが、CodexのGPT-5.5への不満点はとにかく演出の水準がいまひとつなところで、人間側がかなり細かく修正指示をする必要があります(参考:AIを使える人と使えない人で、とんでもない差が出ると実感した理由)。これはUIデザインをさせても顕著なのですが、Opusと比較したときに美術的な理解力は、コーディング能力に比べてかなり劣るように感じられます。しかし、Fable 5なら、高い水準で作れるのではと考えました。
△「ロールバック」ラジオドラマ版
「ロールバック」ラジオドラマ版の作成にトータルでかかった実作業時間は、合計4時間20分でした。音声系に2時間40分、画像・動画・仕上げに1時間40分かかっています。もちろん、筆者にとっては、Fable 5が作業している時間の待ち時間が多く、最初の指示出しと、途中でおかしなことをしていないかの監視、そして、出てきた結果のチェックの繰り返し作業になります。
音声は、過去に作っていた「Irodori-TTS」を制御するためのCodex用スキルをFable 5に読み込ませ、音声ファイルを作っていきました。シーンに合わせた音楽プロンプトを作らせ、音楽AIサービスの「Suno」で作成、スマホのタップ音などのSEの作成もFable 5に作らせました。何度も聞いては調整して、約15分の音声ファイルができあがりました。
そこからClaude Code経由でAPI接続によりCodexを操作し、GPT Image 2を使って、場面に必要な18枚あまりの画像を生成していきました。もちろん、画像のプロンプトの作成や、生成された画像をどのタイミングで使うのかは、Fable 5が行っています。
最初にできあがったものは、少し長すぎると思われたので、内容が破綻しないように省略して再構成するように指示し、7分30秒のサイズにまで短くすることができました。その上で細かい指示を繰り返して、品質をブラッシュアップさせていき、十分に通して見ることができるラジオドラマまで作成できたと考えています。
もちろん、すべての要素を、Fable 5に任せたわけではなく、随所で細かな指示を出しています。しかし、どこか筆者の意図をうまく読み取り、いい具合に設定する場面に何度も出会いました。他のAIに比べて、作業を任せられる範囲が広かったのは間違いありません。
Fable 5を使って動画AIなどを組み合わせて、一定水準の実写ドラマまで作れるのではないかと予想できました。しかし、実際のテストに進めようとしていたところで、Fable 5の公開が一時停止になってしまいました。
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