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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第233回

市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 5月9日~5月15日

企業内“20代優遇”で30代が孤立/APAC政府で「ソブリンAI」投資意欲高まる/南海トラフ地震、企業の危機意識は高いが備えは低調、ほか

2026年05月18日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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[人材] 国内の人材管理システム市場、1年間で3割増に近い高成長 人材確保の厳しさも背景に(アイ・ティ・アール、5月12日)
・2024年度の国内人材管理市場は355億3000万円、前年度比28.9%増と高成長
・中堅以上はSaaS移行/システム刷新、中小企業では紙/表計算からの新規導入が拡大
・今後は配置シミュレーションや離職防止など、複雑な課題解決機能へのニーズが高まる

 国内人材管理市場の2024年度売上金額は355億3000万円で、前年度比28.9%増の高成長を記録した。人材確保の厳しさを背景に、育成/配置最適化/離職率低減を目的とした導入が進んでおり、中堅以上の企業ではパッケージからSaaSへのリプレース、中小企業では未導入からの新規導入が、それぞれ需要を押し上げている。2025年度の成長率も同水準になると見込まれており、2024~2029年度のCAGR(年間平均成長率)は21.1%の予測。

 ⇒ ITR リサーチ・フェローの平井明夫氏は、「人材情報の可視化」や「評価管理」といった初期目的は達成されつつあり、今後は「異動シミュレーション」や「採用ミスマッチ防止」など、より複雑で高度な機能による差別化が鍵になると予測しています。

国内の人材管理市場規模推移および予測(出典:ITR)

[人材] 20代優遇で“30代の孤立”が鮮明に、従業員エンゲージメントは製造業が3年連続最下位(アジャイルHR、5月13日)
・30代の所属企業に対するコミットメント(思い入れ、愛着心)が急落
・企業が20代を優遇する裏で、30代は「成長機会が構造的に奪われている」
・業種別エンゲージメントは「製造業」が3年連続最下位、一次産業は復権

 全国1万人超の従業員を対象とした、従業員エンゲージメント(仕事や所属企業に対する信頼、帰属意識、貢献意欲)調査より。従業員エンゲージメントスコア(4点満点)の全国平均値は「2.58」で、昨年調査よりわずかに回復した。ただし、年代別に見ると、30代のワークエンゲージメント/組織コミットメントはともに大きく落ち込んでおり、同世代の「成長の機会」スコアも2024年をピークに低下を続けている。早期離職防止のために、企業が20代に手厚い対応を行う一方で、裁量も権限も乏しい30代が「構造的な孤立」に陥っている可能性があると分析している。

 ⇒ 業種別のスコアを見ると、情報通信業が急回復した一方で、電気・ガス・水道業は「経営層への信頼」や「キャリア形成スコア」が大幅に低下しています。従業員規模別に見ると、50人を超えるとワークエンゲージメントと組織コミットメントが大きく低下する“50人の壁”が顕著になっています。

年代別のワークエンゲージメントと組織コミットメント。30代の低さが目立つ(出典:アジャイルHR)

業種別のワークエンゲージメントと組織コミットメント。製造業が3年連続最下位(出典:アジャイルHR)

従業員規模別のワークエンゲージメントと組織コミットメント(出典:アジャイルHR)

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