このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第576回
山根博士のグロスマレビュー
最大8100mmの手持ち撮影ってマジ!? 超望遠テレコン対応の怪物スマホ「vivo X300 Ultra」がヤバすぎる
2026年05月14日 12時00分更新
超広角から100倍望遠まで、全域で高い撮影体験
では実際に、X300 Ultraで撮影した作例を紹介する。まずは画角比較のため、同じ場所から倍率を変えて撮影した。作例は注釈のない限り標準モード、1200万画素で撮影している。
こちらは35mmで2億画素だ。後ろの時計台の時計など、画像を拡大するとシャープに写っている。また若干の曇天だったが、2億画素のほうが明るく処理されている。
最大倍率の2412mm、100倍撮影でも本体を手持ちしたまま、被写体をAIが捉え強力な手振れ補正が効くため、手持ちで十分撮影できる。撮影直後のプレビューでは画質はボケ気味だが、一瞬でAI補正によりディテールをシャープに際立たせてくれる。加工した感じがあるものの、スマートフォンの画面やSNSの投稿で見る分には十分使える仕上げだろう。
望遠カメラのテレマクロは85mmでも十分効くが、10倍の230mmにすると背景のボケが強く表現され、より印象的な絵が撮れる。
ポートレートモードもボケが美しく表現される。ツァイスの歴代レンズのボケモードも複数搭載されているので、玉ボケなどを楽しむことも可能だ。
夜景の仕上げもAI補正が強くかかり、鮮やかな色合いで撮影が可能だ。35mmのみならず、85mmや230mmでも仕上がりは美しい。
最大8100mm撮影可能な400mmテレコンレンズ
X300 Ultraの魅力をさらに高めるのが、400mm撮影対応のテレコンレンズ「G2 Ultra」だ。テレコンレンズは前モデル「X200 Ultra」にも用意されていたが、そちらは200mm対応だった。X300 Ultraではそのレンズの後継となる200mmの「G2」レンズも販売されている。今回は上位レンズのG2 Ultraを使ってみた。
レンズ本体は金属製で、ツァイスロゴも入った本格的なものだ。レンズマウントは独自の「Tマウント」を採用。レンズキャップと、レンズ底部のキャップも付属する。X300 Ultraにはフォトグラフィーキットのマウントを介して取り付ける。
テレコンレンズを使う場合は、あらかじめカメラの設定メニューから「望遠エクステンダー」をオンにする。これでカメラアプリ上にレンズのアイコンが表示される。レンズ装着後はアイコンをタップし、装着したレンズを選択する。前モデル用、G2、G2 Ultraと3つのレンズが装着可能だ。
レンズ選択後は、画面の倍率表示がそのレンズに応じたものに切り替わる。G2 Ultraを装着した場合は、クイック設定できる倍率が400mm、800mm、1600mm、3200mmの4つとなり、最大では8100mmの撮影が可能だ。
G2 Ultraレンズをつけると、コンデジの超高倍率望遠レンズを使うときのように、本体からレンズがかなり伸びた状態となる。このスタイルでスマートフォンとして常用するのはやや難しく、超望遠撮影したいときだけレンズを取り付ける、という使い方がよさそうだ。
スマホでこんな望遠撮れるの!?
8100mm撮影の未知なる世界
ではG2 Ultraレンズの400mmテレコンの世界を見てみよう。前に出した、時計台の写真と見比べながら見てほしい。まずは比較のため、カメラ本体での10倍、230mmと、400mmを並べてみた。ディテールが甘くなることもなく、しっかり撮影できている。
続いて高倍率撮影。前出の時計台の、時計部分を本体だけで2412mm撮影したものと、テレコンをつけた3200mmを比較した。本体の2412mm撮影はAI補正で時計の針の表面などがのっぺりと塗りつぶされている。一方テレコンをつけた3200mm撮影では、針上にあるネジや全体のディテールをしっかり表現している。
さらに倍率を上げ、8100mmで撮影してみた。三脚は使わず、手持ちでの撮影だ。ディテールはかなり甘いものの、十分使えるレベルで撮れている。
ほかのシーンでも、8100mmの威力を見てみよう。遠くにある観覧車の撮影だ。35mmで全景を写したのちに、テレコンを装着。8100mmでは観覧車のかごが写せてしまう。また、遠景右側にある白いビルの上にある、携帯電話基地局のアンテナも、8100mmなら撮影できるのだ。どちらもAI補正による加工感はあるだろうが、それでもボケや画質の粗さは少ない。
中国のスマホはカメラの進化が止まらない!
vivo最強であるだけではなく、全スマートフォンの中でも最上位カメラフォンと言えるX300 Ultraは、中国だけではなくグローバルでも販売される。実は前モデルまでは、このUltraモデルは中国内だけでの販売だった。
今回からのグローバル展開は、ライバルメーカーも高性能カメラモデルの海外販売を強化していることに対しての対抗もあるだろう。たとえばシャオミは、ライカの名前を冠した「LEICA Leitzphone by Xiaomi」を3月にグローバル投入している。
このように優れたスマートフォンが、残念ながら日本市場へ参入する計画はない。海外旅行に出かけた際は、ぜひ現地の家電量販店などでX300 Ultraのカメラ性能を体験してほしい。
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