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柳谷智宣の「簡単すぎて驚く生成AIの使い方」 第58回

ChatGPT、Claude、Gemini(NotebookLM) 同じテーマでスライドを生成させたら、どの生成AIがいちばん使える!?

2026年05月15日 13時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●MOVIEW 清水

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 本連載は生成AIをこれから活用しようとしている方たちのために、生成AIの基本やコピペしてそのまま使えるプロンプトなどを紹介。兎にも角にも生成AIに触り始めることで、AIに対する理解を深め、AIスキルを身に着けて欲しい。第58回はChatGPT、Claude、Gemini(NotebookLM)の3つの生成AIでスライドを作成し、比較してみる。

性能アップでスライド作成クオリティがどんどんアップしている生成AI

 ビジネスシーンではパワポスライドを作る機会は多いうえに負荷の高い作業なので、生成AIの活用は定番の一つだ。情報収集や構成・本文の作成などは大得意。活用している人も多いのではないだろうか。

 以前から、スライドそのものを生成する機能はあったのだが、イマイチ品質が低く、そのままビジネスで利用することは難しかった。PowerPoint形式で出力できないサービスもあり、スライド専用の生成AIサービスがいくつも登場して人気を集めていた。

 しかし、AIが短時間で劇的な進化を続けるうちに、どんどんスライドのクオリティがアップ。PowerPoint形式にも当たり前のように対応し、単純なプロンプトでもなかなかの資料を仕立て上げられるようになっている。今回は、ChatGPT、Claude、Gemini(NotebookLM)に同じテーマでスライドを作成させ、出力を比較してみよう。

 構成案やデザインを作り込んで渡すと、AIによって得手不得手が出てしまう可能性があるので、スライドの内容作成からAIに任せることにする。

○プロンプト
2026年4月から一部施行された改正労働安全衛生法について調査し、8ページの解説スライドを作成してください。言語は日本語で、見やすくデザインしてください。発表者ノートも作成してください。

労働安全衛生法及び作業環境測定法の一部を改正する法律(令和7年法律第33号) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/an-eihou/index_00001.html

ChatGPTは法改正の要点整理がうまく、実務資料に近い仕上がり

 まずは、ChatGPTで試してみる。利用するAIモードは「Thinking」を選び、プロンプトを入力する。指示通りに調査をはじめ、プレゼンスライドの作成が開始される。混雑具合によって、数十秒で生成されることもあるし、数分かかることもある。

プロンプトを入力。AIは「Thinking」を利用する

スライドが完成するとプレビューが表示されるのでクリック

 ChatGPTのスライドは、今回のテーマである「2026年4月施行分」を軸に据えつつ、今後の施行予定や企業が確認すべき初動まで整理しているのがよかった。公式資料では改正内容が複数項目に分かれているが、ChatGPTは「5本柱+段階施行」としてまとめ、混在作業、化学物質、機械検査、高年齢労働者対策などを実務目線で説明している。

 フォントや余白も読みやすく、矢印やカード型の図解も破綻していない。デザインの複雑さではClaudeやNotebookLMに譲る部分もあるが、法改正の範囲を取り違えにくく、そのまま社内説明資料に近い形で使える完成度だった。

しっかりとデザインされたスライドが完成した

PowerPoint形式でダウンロードでき、追加編集も可能

Claudeはデザイン性と情報密度が高く、プレゼン映えする資料に

 Claudeは、スライドのデザイン性と情報密度が高く、想像する「プレゼン資料らしい」仕上がりになった。濃紺とオレンジを基調にした配色やカード型の整理、タイムライン表現などが見やすく、PowerPointファイルには発表者ノートもきちんと含まれていた。

 ただし、Artifact上のプレビューでは発表者ノートを確認できないため、最終確認にはPPTで開く必要があることは覚えておこう。

Claudeでスライドを生成。アーティファクトでプレビューが表示された

PowerPointファイルでダウンロードし、開いた画面。きちんと発表者ノートが含まれている

デザイン性が高く、情報密度が高い

Gemini単体は物足りないが、NotebookLMは見栄えのよいスライドを生成

 試しに、Geminiのチャットに同じプロンプトを投げてみたところ、もっとも早くスライドが生成された。

 想像通りクオリティは従来通り低かった。2ページ目から背景が途中で切れるなどデザインが崩れているし、スピーカーノートを追加したと書いてあるのにされていない。Googleスライドには変換できるのだが、PowerPoint形式ではダウンロードできない。

Gemini生成だと、内容もデザインもクオリティが低い

 そこで、Geminiのメニューに先日追加されたNotebookLMを開き、こちらでスライドを作ってみる。ソースにURLを登録し、右側の「Studio」から「スライド資料」の「>」をクリック。設定画面が開くので形式を選んで、プロンプトを入力しよう。

「スライド資料」の設定画面を開く

 NotebookLMの詳細スライドは、見た目のインパクトが大きい。3D風の図解や色分けを使い、「契約形態による安全の分断」や「保護の基準が人から場所へ」といったメッセージを視覚的に伝えており、1枚ごとの説得力は高い。特に、労働者と個人事業者が同じ場所で働く現場をどう守るか、という今回の改正の象徴的な部分を印象的に見せられている。

 ただし、PowerPoint形式でダウンロードできるものの、各ページが画像として貼られているため、文字や図形を細かく編集しにくいのがネック。完成資料を一発で生成するには、何度も試行錯誤する必要があるだろう。また、発表者ノートが生成されないのも残念なところ。

詳細なスライド形式で生成したスライド

共有メニューからPowerPoint形式でダウンロードできる

 今回紹介したように、すでに生成AIのスライド生成機能のクオリティは高い。デザインや内容をプロンプトで指定すれば、さらに希望通りのスライドが手に入るようになっている。以前、試して諦めた人でも、まずは一度最新AIのスライド生成を試してみることをおすすめする。

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