“敦煌壁画風”にも対応できる幅の広さ
もう少し別のタイプの画像を作成してみましょう。GPT Image 2.0 の強さは、広告や販促のような実務的デザインだけでなく、宗教美術や歴史的イメージのようにハイコンテキストな題材にも踏み込める点にあります。
Larus Canusさんは、仏教壁画群で知られる中国の「敦煌壁画」の作成のプロンプトも公開しています。そのプロンプトを使って、筆者も生成してみたところ、なかなかありがたい感じの画像が出てきました。ただし、敦煌壁画は1000年にも及ぶ積み重ねがあり、時代によって絵柄も変わっていくこともあり、歴史的にどこまで妥当な表現になっているのかは、 確認しきれない限界があります。
ただ、敦煌壁画風ができるのであれば、日本で描かれた曼荼羅といったものも作成できると考えました。ウェブで使う場合のGPT Image 2.0の強さは、最新のGPT-5.5と組み合わせて使うことができる点です。Larus Canusさんのプロンプトを提示したうえで、これを改造して日本の曼荼羅画を作るためのプランを提案してほしいと伝えるだけで、プロンプトを組み立ててくれます。
GPTのプロンプトの設計能力は非常に高く、筆者の意図を汲み、複雑な指示を作り上げてきます。また、参照画像1枚からでも、そこからプロンプトを再構成して、雰囲気だけ維持しながらまったく違う画像を生み出せるなど、強力な能力を持っています。実はプロンプト集のようなものは、それほど必要なく、GPTに考えさせるだけで、作れてしまうのです。
さて、日本では、9世紀初頭の平安時代に確立された真言密教(真言宗)での「両界曼荼羅」が有名で、「胎蔵界曼荼羅」と「金剛界曼荼羅」の2幅で1組とされます。筆者が、日本の仏教の曼荼羅を作ってと指示すると、そのどちらを作ってほしいのかとGPTから質問が飛んできて、構成要素を整理されました。そして、プロンプト案をあらためて作り直してきました。それにより作成された曼荼羅は以下です。
古典的な立像についての理解はどれぐらいあるのかを試すために、同じように、千手観音像のプロンプト案をGPTに作成させた後に生成させてみました。また、非常に複雑な面構成で出てくるものを、横や後ろなどの別角度の場合に再現できるかというのも試してみました。完全な真横は生成できなかったのですが、斜めは生成できました。もっとも、背面を見たことはないので、この妥当性も判断できないというのが正直なところです。
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