先端テックニュースまとめ読み from MITテクノロジーレビュー 第378回
MS、炭素回収を一時停止で業界激震/初の原子力推進で火星へ NASA「強気すぎる」計画
2026年04月27日 10時30分更新
世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。
炭素除去業界に激震、最大顧客のマイクロソフトが購入を一時停止
炭素除去契約の約80%を単独購入してきたマイクロソフトが、今後の購入を一時停止する方針が明らかになった。財政的考慮が背景にあるとされ、業界には動揺が広がっている。
初の原子力推進で火星へ、 NASA「強気すぎる」計画 SR-1はどう動くのか?
世紀以上の研究と数十億ドルの投資を経て、米国はついに原子力推進の惑星間宇宙船を飛ばそうとしている。「SR-1」と名付けられたその宇宙船は2028年末の打ち上げを目標とするが、スケジュールは専門家が口を揃えて「強気すぎる」と言うほどタイトだ。いったいどんな仕組みで動くのか。
12万年前は無氷だった?海底22メートルの泥で掘り起こす北極点の謎
"極点への航路に、かつての「きしみ音」はなかった。広大な開水面が広がるその海の底に、12万年前の気候の記憶が刻まれた泥が眠っている。研究者たちはそこに、消えゆく氷の未来を読み解く手がかりを求めた。
「先に同僚を蒸留せよ」 中国テック系労働者に広がる AI自動化の強烈な波
"同僚のチャット履歴や作業クセをAIに学習させ、その人物をエージェントで再現する——「Colleague Skill」と呼ばれるツールが中国のソーシャルメディアで拡散した。笑えない冗談の背景には、上司から自分の作業フローをAIに教えるよう促されている現実がある。
AIの「すごさ」、プロと一般人の見え方がまるで違う理由
スタンフォード大学の「AIインデックス2026」によれば、AIが雇用に与える影響を肯定的に見る割合は専門家73%に対し、一般市民はわずか23%。50ポイントの開きがある。ただ、この差は知識量の違いではなく、「どんな使い方をしているか」の違いから生まれている可能性が高い。
「人間は自然の破壊者」という前提を覆す、新しい環境指標を求めて
二酸化炭素濃度、絶滅率、地球の境界——環境指標は人類の失敗を測るものばかりだった。人間と自然の関係を「どれほどひどく失敗しているか」ではなく「どれほど良くなれるか」で測る指標はつくれないか。
病院に入れないAIが戦場で命を奪う矛盾、「人間監視」は幻想だ
「意図のギャップ」——AIが命令通りに動いても、人間の意図通りに動くとは限らない。この問題が医療や航空管制へのAI導入を慎重にさせている一方、戦場では自律型兵器へのAI活用が加速している。米国防総省のガイドラインが前提とする「人間監視による安全確保」は、根本から問い直す必要がある。
「クルマの街」ロサンゼルスに新地下鉄がやってきた
ロサンゼルスが鉄道網の再建に取り組んで30年。5月、ウィルシャー・ブールバードに沿った新たな4マイル区間がついに開業する。タールとメタンガスに満ちた地盤、約40億ドルの費用、幾度もの遅延——。それでも新しい駅は、この街に何かが変わり始めた予感を漂わせている。
LLMs:大量かつ複雑なタスクを、安く効率よくこなす
大規模言語モデル(LLM)は進化し続けており、いずれは人間が解くのに数日から数週間かかるような複雑かつ多段階の問題を処理できるようになるかもしれない。それを実現するためには、LLMは今よりも低コストで高効率になる必要がある。
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