●冷却プレートで直接冷やすベストも登場
もうひとつ、アクティブな冷却機能を備えた製品として気になったのが、冷却プレートを備えた「半導体直冷却方式ベスト」(価格2万9800円/バッテリー別売)です。昨年までのモデルは冷却プレートが5つだったものを、今年は7つに強化。首元や背中を冷やすのはもちろん、さらに腰側と腹側を挟むように冷やすことで、より涼しく感じやすくなっているという話でした。
装着姿はゴツく見えますが、ファン付きウェアと違ってほとんど膨らまないため、上に何か羽織ってしまえばスッキリして見えます。
ちなみにモードは2つあり、ひとつが冷却用のアイスモード。もうひとつは暖房用で、体をあっためるヒーターモードとなります。ファン付きウェアとは違い、夏だけでなく冬にも活躍してくれるのがいいですね。
●教えて!「新素材はどう生まれた?」開発の裏側
せっかくなので気になる部分について直接、ワークマンに質問してみました。答えてくださったのは、製品開発部長 兼 快適ワーク研究所 所長の柏田大輔さんです。
――暑熱Ωはどうやって開発されたのでしょうか
柏田さん 暑熱対策ウェアとして、今まで以上の圧倒的な通気性と冷却性を求めていたのですが、我々の技術だけではちょっと難しかったんですね。そんな時、東レさんとタッグを組むことができて、これはもう最高の暑熱ウェアができるね、ってことでスタートしました。
開発期間は、構想からスタートして1年半くらい。東レさんとは以前からコンタクトはとっていたのですが、他社さんと組んでいることもあって、積極的に声かけできなかったんです。ただ、今回に関しては「作業着」というジャンルなので、他社さんとは被らないため実現できました。
――「ハイドロモーションシステム」(濡らすと開く背中の三角形の通気口)はどうやって実現したのでしょうか
柏田さん 「こうなったらいいな」というのを開発担当がずっと考えていたんですね。イロイロな見本市を見て回ってヒントを探して。で、ヨーロッパ方面へと行ったときに、別ジャンルとはなるものの変形する素材を見かけ、「あれ、これが使えるんじゃないか?」と気づいて、衣料品へと取り込んだんです。
これに限らずですが、常に何か課題を持ち続けていると、画期的なものができるんだなって思いました。
――ファン付きウェアで悩みとなる騒音対策はどうされているのでしょうか
屋外で作業される方はファンの音をあまり気にされないですが、空調のきかない屋内で作業する方とか、音がすると電車に乗ったとき恥ずかしいとかで、ファンの音が気になる人は多いです。こういった要望に応えられるよう、静音設計のものは研究しています。解決のヒントはつかんできているので、それを形にできるか……というところを今やっていますね。
――読者に伝えたいことがあれば
顔が全部隠れる不審者パーカーもそうですが、「これ誰に必要なの?」って言われたら、みんながみんな必要じゃないわけですよ。でも、こういうのがあると面白いじゃないですか。我々が商品を作るとき、何か1つは機能性とかギミックを盛り込むようにしているので、宝探しじゃないですがそういう部分を見つけて、お客様に楽しんでもらえればいいなって思っています。
――ありがとうございました
●今年の夏、乗り切るなら“着る対策”がカギ
見てると買いたくなる発表会でした
今年も間違いなく酷暑となるでしょう。一番いいのは日中外に出ないことですが、誰もが1日中引きこもっていられるわけではありません。そんな時、XShelter暑熱軽減シリーズやファン付きウェアなどがあれば、暑さに耐えやすくなります。着るものをちょっと変えるだけで快適になるのであれば、変えない理由はないですよね。
発表会にはそんな気になるアイテムが所狭しと並んでいて、あれもこれもと欲しくなってしまいました。とくに自分が気になったのは、暑熱α素材を使った作務衣と甚平。家の中で着る部屋着としてはもちろん、近所へのちょっとした買い物時にもそのまま出かけられるので、本気で欲しくなりました。ちなみに担当編集は、通勤用にファン付きウェアを買う気満々になっていました。
ワークマンのサイトには新商品を含め製品カタログがあるので、気になる人はチェックしてみてください。
●お気に入りポイント●
・熱に焼かれる感じが激減する遮熱ウェア
・帽子や日傘、靴といった小物まで用意されている
・暑熱αの作務衣や甚平がマジで欲しい
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