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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第618回

安くてもちゃんとベンツ? 豪華装備付きで588万円の「A200d」に乗ってわかった妥協なき重厚感

2026年02月23日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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メルセデス・ベンツ/A200dアーバンスターズ(588万円/試乗車は保証、メンテナンス・プラス込み616万6000円)

 メルセデス・ベンツが良いクルマであることは周知の事実。日本で年間4万台以上を販売し、街で見かけない日はないことが“良いクルマ”であることを雄弁に物語っていると思います。ですが庶民には高くて手が出ないのも事実。

 そこで「お金はないけれどメルセデス・ベンツに乗りたい!」という願いをかなえてくれそうなメルセデス・ベンツ Aクラスをチェックしました。果たして「安くてもベンツ」なのでしょうか? それとも……?

メルセデス・ベンツ/GLCクーペ(819万円~)

 ちなみに日本でイチバン売れているのはGLCというSUVだとか。以前レビューした通り、確かにイイ! かゆいところに手が届いているし、なにより堅牢なボディーと静かなディーゼルエンジンは「さすがメルセデス」と納得。ですがお値段は諸々入れると約900万円……(日本で一番売れているベンツのSUV「GLC」にお買い得グレード追加! 倹約家アイドルが試乗した結果)。

メルセデス・ベンツ/C220dラグジュアリー(914万円~)

 でも、同じ約900万円を出すなら、筆者ならコンパクトセダンの「C220d Luxuly」を選びたいところ。「Cクラスで900万もするの?」と驚いたけれど乗って納得。SUVより全然乗り心地がイイし、ハンドリングも楽しく、心底「Cクラスって良くできたクルマだなぁ」と目からウロコがポロポロ。なのですが、やっぱり900万円……(Cクラスに900万円出す価値はあるか? 豪華装備の「C220d Luxury」に見る、SUVにはないセダンの底力)。

 ちなみにC200には、C200スポーツ(735万円)というお買い得グレードもあるのですが、色々と装備が違いまして、特に「スポーツサスペンション」というのが引っかかります。おそらく足が硬めなのかなと……。

メルセデス・ベンツ/CLA 200d シューティングブレーク(649万円~)

 もう少しお求めやすい価格ということで探したのが、「CLA 200d Shooting Brake」。こちらはステーションワゴンタイプのクルマで、C220d Luxulyに比べると内装や乗り心地の面で格差を覚えるものの、「やっぱりメルセデス・ベンツってイイナ」と思う部分はたくさんありました。でもお値段約650万円。オプションを入れたら700万円をゆうに超えてきます。やっぱりベンツは高いのか……(ディーゼルの常識を覆す!? メルセデス「CLA 200d Shooting Brake」に乗って感じた5つ魅力)。

救世主登場!? AMGライン標準装備で588万円
「A200dアーバンスターズ」

 ということで見つけたのが、ハッチバックのAクラス。試乗車は「A200dアーバンスターズ」という、2025年6月に登場した新グレードです。アーバンスターズは、オプションの「AMGラインパッケージ」「AMGレザーエクスクルーシブパッケージ」を標準装備したお買い得グレードで、お値段は588万円。

 メルセデス・ベンツのラインアップで600万円を切るのは、A200dアーバンスターズのほか、ガソリンエンジンのA180アーバンスターズ(515万円)、そしてスタンダードなA180(494万円~)と、A-Classセダン(505万円)くらいです。

 車両をお借りして、最初に価格をチェック。確かに600万円を切っています。驚いたのは大抵「レザーシート:20万円」など、快適装備が別途オプションなのですが、A220dアーバンスターズは一切なし! あるのはメンテナンスパックのみ。それを合わせても600万円ちょっと。「ちょっと現実的かも」と思ったりします。

立体駐車場もOK!
日本の道路事情に優しすぎるジャストサイズ

 さて「安かろう悪かろう」なのか「安くてもベンツ」なのかが気になるところ。まずはボディーから見てみましょう。

 スリーサイズは全長4440×全幅1800×全高1420mm。筆者宅近くの狭い駐車場に入れても、車庫枠にスンナリと納まります。それに全高が1550mmを下回りますので、高さ制限のある立体駐車場にも入ります。「このくらいの大きさがちょうど良いんだよ」と思うこと間違いなしです。

 18インチAMGアルミホイールは、5本スポークで洗いやすさ満点。欧州車は何故かブレーキダストが多く、ホイールが汚れがち。それゆえ洗車のたびにホイールもシッカリと洗いたい民にとって、この5本スポークはうれしいのではないでしょうか。

 まずはバックドアを開けて荷室をチェック。と言いたいところですが、このバックドアが重たいのです。しかもパワーゲートではないので、開け閉めは結構大変で、後述するライバルたちより重たい印象。そのぶん「このクルマの剛性、高そう」と思ったりもするのですが。

 後席を立てた状態での容積は345Lと、国産コンパクトSUVと同等といったところ。12Vアクセサリーソケットなどはないので、運転しながらポータブル電源を充電するという使い方を望む場合は、運転席側からケーブルを引き回す必要があるのは残念なところです。

 シートを倒すと1185Lへと拡大します。ですが、荷室側から倒すことができないのは少し面倒です。しかし、倒すと若干角度はつきますが、つなぎ目などはなくて使いやすいと言えるでしょう。

 底板を開けると、サブウーファーと工具類が姿を現わします。なお、プライバシートレイを収納するスペースはなさそうです。

 「AMGレザーエクスクルーシブパッケージ」というだけあって、かなりスポーティーな後席。ヘッドルームは高く、また見た目に比べて足元は広くなっています。センタートンネルは大きめなので、中央に座るのは子ども限定といったところ。ドアはかなり広い角度まで開閉するのですが、サイドシルが立っているのでお年寄りが乗るには少し苦労するかもしれません。USBはType-Cが1ポートのみ。

 運転席はアルミの加飾パネルがカッコ良さを引き立てています。メルセデス・ベンツらしく、ステアリングリモコンのボタンは多めで、しかも音量調整やクルーズコントロールの車速調整はタッチコントロールボタン方式。USBはType-Cがセンターコンソールに1つと、アームレストの内部に2つ用意されています。

 メーターパネルとインフォテインメントをつなげたワイドディスプレイはイマドキ。サイズは10.25インチとちょっと小さいですが、表示内容は上位モデルと同等です。というのも、メルセデス独自のインフォテインメントシステム「MBUX」の最新世代を搭載しているから。「ヘイ! メルセデス!」というと音声で目的地入力できます。

 ただ、ナビはちょっとクセがあり、画面の拡大縮小をしても、いつの間にか縮尺が戻ってしまいます。大まかな部分はインフォテインメント側、細かな部分はメーターパネル側で見て、ということなのでしょうか。

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