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Nextorage「NX-PFS1SE」

転送速度もすぐわかるプロ志向の外付けSSDが何か楽しそう! 実際に試してみた結果は?

2025年12月21日 17時00分更新

文● ドリまつ/岡本/ASCII 編集⚫︎ASCII

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 NX-PFS1SEは、20Gbps対応の高速外付けSSDでありながら、状態を表示するディスプレーが付いていたり、USB PDスルーに対応したりと機能が盛りだくさんです。ここからはそのNX-PFS1SEについて、筆者が実際に使って感じたメリットとデメリットを整理しながら紹介します。

NX-PFS1SEを購入する3つのメリット

ポイント(1)20Gbps対応の高速転送とメーカーの技術力に期待

 まずは20Gbps(USB 3.2 Gen2×2)での高速転送に対応している点。多くのPCのUSB端子は5Gbpsや10Gbpsまでの対応ですが、20Gbps対応のUSB端子と組み合わせれば、スペックでうたわれているシーケンシャルリード/ライト2000MB/sの速度を体感することが可能です。大サイズ&大量の動画や写真のデータを扱うプロユースでもストレスの少ない速度で読み書きできます。

SSD

まずは20Gbps対応の高速SSDである点が最大のポイントでしょう

 大事なデータを扱うのであれば、信頼性も気になる部分です。Nextorageはソニーのストレージ専業子会社からスピンアウトしたメーカーで、その点で信頼度あり。やや大振りながら、軽量な本体(約110g)は落下・振動試験をクリアしているほか、IP54準拠の防滴・防塵にも対応しており、ちょっとした水しぶきなどでは問題ないと考えられます。

 実際に大容量データをまとめて移動させてみても、速度が安定しやすく、サーマルスロットリングの発生も少なく感じました。プロ用途のSSDらしくキッチリ仕事する印象です。

YouTubeでNextorage「NX-PFS1SE」のレビュー動画を見る

ポイント(2)小型ディスプレーで状態が見えて楽しい&安心

 本製品の特徴的な機能が小型ディスプレー。ここに転送速度や温度、SSDの健康状態などを表示します。データコピー中に速度がリアルタイムで数字として動く機能もあります。

 「今、温度上がってるな」「意外と速い」といった具合に、普段なら気にしない情報が手元で見える化されるだけで安心感が段違い。機材を管理する観点でも、SSDの状態を把握しながら使えるのは大きなメリットです。

SSD

PCとの接続速度が確認できるのは結構便利。転送に随分時間がかかるなと思ったら、USB 2.0ケーブルを使っていたということは外付けSSDではありがち。そんなミスも防げます

SSD

SSDの健康状態も表示できます

ポイント(3)USB PDスルー対応で同時に充電+データ転送が可能

 外付けSSDでは珍しい機能がUSB PDスルー。USB ACアダプターからのUSB PD入力を、本機を通じてノートPCにスルーできるので、ACアダプターとNX-PFS1SEを同時に使いたいとき、ケーブル1本で完結させられます。USB Type-C端子が少ないノートPCで特に便利な機能でしょう。

NX-PFS1SE

パソコンのポートが少なくても1つの差し口で充電+転送ができます

 また、SSD内にメモを残す機能も用意されています。この機能はNX-PFS1SEをWi-Fiアクセスポイントとして動作させ、ディスプレーに表示されるQRコードをスマホで読み取るだけで、メモの入力・表示機能にアクセスできるというものです。

SSD

側面のボタンを1秒ほど長押しするだけでQRコードが表示

SSD

ここでコメントを入力しておけば、後で同じ操作をした人もこのコメントを確認できます

購入時に確認したい2つのポイント

ポイント(1)サイズがやや大きめで、完全にプロ向け仕様

 SSDとしては筐体がやや大きめで(約65×99.5×17mm)、小型外付けSSDと比べると厚みがあります。放熱や頑丈さを優先した設計と考えられるものの、持ち運び時の荷物の小ささが重要という人にはマイナス点になるかもしれません。

 プロ向けデバイスとしての要素が強いこともあり、プライベートで使う人には、もっとシンプルな製品のほうが扱いやすいかもしれません。

NX-PFS1SE

定番製品のSanDisk製外付けSSDと比較しても大きさ、厚みがありました

ポイント(2)ライトユーザーにはオーバースペック気味

 20Gbpsの高速転送対応に高い耐久性、小型ディスプレーによる情報表示、USB PDパススルー機能と高性能な本製品ですが、ちょっとしたデータの受け渡しや保存などに使う外付けSSDを求めているユーザーにとってはややオーバースペック気味とも言えます。2TBモデルで約4万円という実売価格も購入の際はやや躊躇が生まれるポイントかもしれません。

 自分が求める性能と価格、それから本体サイズのバランスを考えて判断するといいでしょう。

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