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DALI「KUPID」
5万円で始められるピュアオーディオ!名門DALIの小型&本格スピーカー「KUPID」、デザインまで手抜きなし
2025年11月16日 17時00分更新
最初に手に取ったときの印象は、「かわいいけど、ちゃんとしてるな」でした。
幅15cmほどの小型ボディながら高級感のある質感の塗装が施され、そしてユニット周りの組み立て精度の高さなどを感じ、本格的な作りです。
初めてHi-Fiオーディオを体験してみたい人、そして「小さくても本格的な音を楽しみたい」という人にとって、KUPIDは超おすすめの入門機となりそう。
ポイント(1)ペア5万円台で「本格サウンド」が手に入るHi-Fiスピーカー
KUPIDの最大の魅力は、DALIの正統なサウンドを5万円台で手に入れられることです。この価格帯で購入できるHi-Fiスピーカーはまれで、どこかに妥協がある廉価版と感じる人が多いかもしれませんが、音の情報量や仕上げに妥協を感じることは一切ありません。
音の印象はとてもナチュラル。中音域に厚みがあり、ボーカルがふんわりと前に出てきます。高音はスムーズで耳あたりが柔らかく、クラシックやアコースティックはもちろん、ポップスも心地よく聴けます。低音もタイトで輪郭があり、小型ながら音場の広がりをしっかり感じられます。
また、KUPIDは小音量再生でもバランスが崩れません。夜のリスニングでも音の厚みがしっかり残るため、アパートやワンルームでも気軽に使えます。価格を超えた完成度で、Hi-Fiの入り口としても十分なクオリティー。音楽を聴くだけでなく、味わう楽しさを感じられる、そんなスピーカーです。
YouTubeでDALI「KUPID」のレビュー動画を見る
ポイント(2)北欧デンマークのブランドでデザインの完成度が高い、ユニットまでカラーを統一
DALIは昔から「音も見た目も美しく」という哲学を持っています。KUPIDもその例に漏れず、デザイン面のこだわりがすばらしいです。設計から仕上げまでデンマークで行われており、まさに本物の北欧スピーカーです。
カラーバリエーションはゴールデン・イエロー、キャラメル・ホワイト、チリー・ブルー、ダーク・ウォルナット、ブラック・アッシュの全5色。カラフルですが、どれも北欧らしい落ち着きと温かみを感じる豊富なラインアップで、リビングやデスクに自然に馴染みます。
またサイズはコンパクトなので、棚の上やデスクにもすっきり置けます。スピーカーというより「音の出るオブジェ」のような存在感で、インテリアの一部としても楽しめます。音を聴かない時間も、そこにあるだけでちょっと気分が上がるようなデザイン性が魅力です。
ポイント(3)フラッグシップ「KORE」譲りの技術。小型でも本物のDALIサウンド
DALIのフラッグシップ「KORE(コア)」は、1500万円を超える超ハイエンドモデルです。KUPIDは、このKOREで培われた設計思想を惜しみなく取り入れています。
たとえば、キャビネット内部のエアフローや吸音材の配置もKORE譲りの発想で設計。小型ながら、低音のスピード感と量感の両立に成功しています。
さらに、KUPIDのウーファーにはスフェリカル型(球型)ペーパー&ウッドファイバーコーン・ドライバーが新開発し採用。
音のキャラクターはニュートラルで癖が少なく、分析的すぎない温かみがあります。長時間聴いても耳が疲れず、どんなジャンルでも素直に楽しめるのはDALIらしい魅力。いわば「小さなKORE」。価格を超えた本格的なHi-Fi体験が得られる一台です。
購入時に注意するべき側面
アンプとスタンドが必要。環境づくりも楽しみのうち
KUPIDはパッシブスピーカーなので、音を出すためにはアンプなどの機材が別途必要です。スピーカー自体はリーズナブルですが、高価な機材と組み合わせればそのぶんだけ実力を発揮できる面もあるため、システムとしては高価になる可能性があります。
また、スピーカースタンドも用意すると、音の高さや広がりがより自然になってくれますが、スタンドについても、オーディオ向けのものでは、KUPID本体とそれほど変わらない価格で、高めのものが多い印象です。
とはいえ、設置方法もまた、ブックシェルフ型スピーカーを使いこなす上では重要な要素です。「置く位置や高さでけっこう音が変わるんだな」と実感できる点も楽しみの部分でもあります。
4Ω仕様でやや低感度
KUPIDはインピーダンスが4Ω、感度が83dBとやや低めです。一般的な機器と組み合わせて使用しても特に問題はありませんが、アンプ側の力が足りないと、低域が痩せたり、音が平面的になるといった弊害が出るかもしれません。本体のコンパクトさを活かすのであれば、小型でも駆動力の高いクラスDアンプを搭載した機種を選ぶなど、相性の良い組み合わせを探してみるといいでしょう。
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