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Vlogじゃなくて備忘録。AIが自動整理するライフログカメラ「Saveclip」

スマートタグみたいに付けておくだけ。毎日に馴染む“文房具っぽい”小型カメラ

 あたらしいインターネット株式会社は、ライフログ用ウェアラブルカメラ「Saveclip(セーブクリップ)」を9月30日から直販サイトNewNet Shop にて予約販売する。価格は1万4900円で、発送は2026年3月末を予定している。

 Saveclipは、服の襟元や胸ポケットなどにクリップで挟むだけで、自動的に日常を記録できるカメラだ。電源ボタンはなく、撮影オン/オフ用のスライドスイッチと、マニュアル撮影したいときに押せるサイドボタンだけというシンプルな設計。完全ハンズフリーで、身につけてオンにすれば、あとは30秒ごとに自動で静止画を残してくれる。

カラーは白、緑、黒の3色

 本体サイズは66.9×36×20mm、重さは約50g。大きいMONO消しゴムくらいのサイズ感だ。社員証などのカードよりも小さく、1日つけていても気にならないだろう。デザインは「文房具っぽさ」を合言葉に、手軽に毎日身に付けられる道具を目指して開発したという。

装着イメージ

専用のストラップで首にかけることもできる

 画質は、自動キャプチャ時で1080×1080ピクセル、手動キャプチャ時で1920×1080ピクセルに対応。視野角120度と広めで、日常のシーンを自然に切り取れる。バッテリーはフル充電で約12時間駆動。1日外出しても問題なく記録できるスペックだ。

 記録した写真はすべて同社のアプリ「SaveSpace」に自動保存される。ユーザーは特別な操作をしなくても、AIが自動的に1日の出来事を整理し、時系列のタイムラインとしてまとめてくれる。必要なときに見たい場面を呼び出せるほか、「昨日のランチは?」「あの公園はどこ?」といった質問にも答えてくれる。カメラ単体ではなくクラウドサービスと連動している点が、Saveclip最大の強みだ(参照記事)。

 一方で、プライバシーへの配慮としては、当初はメガネ型も検討したが「外したい場面で外せない」ことを避けるためクリップ型を選択。また、常時録音は社会的に受け入れられにくいと考え、マイクも非搭載としている。リリースでは「撮影禁止の場所や記録すべきでないシーンでは、オフにするかデバイスをしまってください」と呼びかけている。

PCのディスプレーや薄手のパネル等に挟んで定点撮影にも

 小型のライフログカメラといえば「Insta360 GO Ultra」がある。あちらがVlogや作品づくりのためのカメラだとすれば、Saveclipは“備忘録”に近いものだ。展示会イベントなどで、最初は丁寧に写真を撮っていたのに、後半になるとだんだん雑になってしまい、「あー、あのブースの写真を撮っておけばよかった」と後悔することがある。Saveclipは、そうした“ちょっとした後悔”を残さないために、自動で一日を切り取ってくれる。

スマートタグのように付けておくだけで日常が勝手に記録される

 これまで「一日中、自分の行動を記録する」のは、興味はあっても面倒で続けにくいものだった。SaveclipとSaveSpaceとの組み合わせで、撮影や整理のわずらわしさから解放される。ライフログが「特別な趣味」から「普通の習慣」へと変わっていきそうだ。

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