2Lのペットボトルで約1分使える!
小型なので威力に期待できないとはいえ、それはそれとして、どこまで洗えるのかは気になるところ。そこで、ベランダの掃除でどのくらいの実力があるのか、試してみることにしました。
用意したのは、8Lのバケツ。これに水を入れ、5mのホースをスグ横に置いて洗浄開始です。まずはノズルのモード違いを確かめようと、4つを切り替えてみました。
シャワーでは濡れるだけで、落ちた水と一緒に土埃が流れていく、といった感じ。これなら、水道直のホースで流す方が、水量があるぶん掃除になります。
これに対し、標準と傾斜は幅広く土埃を払ってくれるのが頼もしいところ。といっても、離れてしまうと勢いがなくなり、洗い残しが目立ってしまいます。実用的なのは1メートル以内、落ちにくい汚れなら30センチくらいまで近づいた方が、気持ちよく落とせます。
さらに、ポイントジェットに切り替えると、水の勢いがかなり強化されます。洗える範囲は狭くなりますが、そのぶん力強く汚れを剥がしてくれるため、標準では落とせなかった隙間の汚れもかき出せます。1メートルくらい離れた位置の汚れも落とせるので、手が届きにくい場所にも使えるのがいいですね。
なお、強さは「ブースト」と「エコ」の2種類があり、上の動画はどちらもブーストを使用した場合です。個人的には、常時ブーストで使うほうが気持ちよく掃除できそうだと感じましたが、これは給水に不安のない大きなバケツを使っているから。水が限られる2Lペットボトルでの使用であれば、少しでも水を節約できるエコの方が向いています。
2Lのペットボトルで、実際どのくらいの時間使えるのかが気になったので、4つのノズルモードで、ブースト/エコを切り替え持続時間を調べてみました。
水量が多いシャワーが最短、水量が抑えられるポイントジェットが最も長いという結果になりました。エコだとブーストの1.5倍くらい長く使えますから、水が限られる屋外では、エコをメインにするといいでしょう。といっても、もって1分半くらいですから、過信は禁物ですが。
公式が「帰るまえに、10秒ケルヒャー」と言っているように、2Lペットボトルの場合は、ザッと10秒程度洗うという使い方がよさそうです。
窓やベランダの掃除、屋外での汚れ落としに!
高圧洗浄機というと、何年も掃除してない場所にあるこびりついた汚れを落とす、という印象が強いですが、ハンディエアにはそこまでのパワーはありません。ベランダの掃除をするにしても、土埃を流したり、ちょっとこびりついた汚れを剥がすのがせいぜいです。
とはいえ、砂やホコリが主な網戸・窓の汚れであれば、ハンディエアで十分。洗浄剤も併用すれば、ブラシとバケツで洗いまわるより楽に、早く掃除し終わるのは間違いありません。
また、持ち出しやすいコンパクトサイズですから、遊びに行った先で、ある程度汚れを洗って帰れるというのが魅力。海なら海水が落とせますし、キャンプ場なら靴に着いた泥が落とせます。充電もUSB Type-Cの充電器があればいいので、モバイルバッテリーから充電して再度利用する、ということもできそうです。
大型の高圧洗浄機だと準備も片付けも面倒で、使用頻度がどうしても下がりがちです。しかしハンディエアであれば、スグに使えるようになるのが強み。高圧洗浄機を使うほどのことじゃないと考えていた用途にも活用できますから、思っている以上に掃除が便利になりそうです。例えば掃除以外の用途として、エアコン室外機の周囲に打ち水するのに使う、というのもありでしょう。
●お気に入りポイント●
・コンパクトなので準備も片付けも簡単
・ポイントジェットが結構強力
・充電がUSB Type-C!

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