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石川温のPCスマホニュース解説 第248回

ドコモ“一人負け” 通信改善待ったなし

2025年08月14日 07時00分更新

文● 石川温

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新プラン「ドコモMAX」で新規獲得

 NTTドコモが6月に開始した新料金プラン「ドコモMAX」は、スポーツ配信サービス「DAZN」の視聴料が組み込まれているのが特長だ。当然のことながら、NTTドコモからDAZNに対して、DAZNを視聴する契約者の数に応じた何らかの「支払い」が発生しているのは間違いない。

 DAZNの視聴料は4200円にも関わらず、ドコモMAXは従来のプランから1000円程度の値上げに収まっている。また10月からはバスケットの「NBA」がドコモMAXに仲間入りする。

 ドコモMAXは、DAZNやNBAへの支払いなど、結構「コストが高いのではないか」という見方ができる。NTTドコモは大盤振る舞いしすぎてはいないかと心配にもなってくる。

しかし一方で、ドコモMAXは「新たな顧客を獲得する施策」として、とても期待できるようだ。

 特に面白いのが、各サッカーチームとの連携だ。

コンテンツの“ファン”を新規顧客に

 前田義晃社長はかつて筆者のインタビューで「JリーグのチームにもドコモMAXの新規契約獲得をお手伝いしてもらう。もちろん、チームには獲得に応じた報酬をお支払いする」と語っていた。

 Jリーグのファンからすれば、やはり自分が応援しているチームをDAZNで見たい。Jリーグのチームが接点となり、ドコモMAXの契約にこぎ着ければ、チームもファンも、そしてNTTドコモもハッピーだ。

 DAZNにJリーグやプロ野球チーム、F1、さらにNBAなど、コンテンツを拡大すればするほど、ファンとの接点が広がり、結果として、新規顧客を獲得しやすくなる環境が整うわけだ。

 ドコモMAXでは、今後、スポーツだけでなく、音楽や映画、ドラマなどのコンテンツが入ってくるようだ。Jリーグでの取組が成功事例になれば、他のファンにも応用が利くようになるだろう。

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