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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第103回

画像生成AI「Midjourney v7」が圧倒的 品質は最高、速度は高速 “ジブリ風”も簡単に

2025年04月21日 07時00分更新

文● 新清士

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画像生成AIは「出したい画像をすぐ出せる」方向に発展

 画像生成AIはだんだんと成熟段階に入っています。単に美しい表現を実現するという段階はとっくに通り過ぎ、いかにユーザーがイメージするコントロールを完璧に実現するかという、次の競争段階に入ってきています。その意味ではユーザーインターフェースが重要になっていて、MidjourneyもWebサービスへと本格的に移行して、Discordでやっていたころに比べると非常に洗練されてきました。画像の一部を修正する「Inpaint」やレイヤー分割機能ができる専用画面もできて、体験をいかに良くするかにも力を入れている印象です。ツールとしての側面がますます強くなってきています。

 画像生成AIは、ユーザーがイメージしたものに近いものを手軽に作れるようになってきています。しかし、その膨大な選択肢のなかからどのように作るのかは、まさに個々のユーザーのノウハウです。画像生成AIをただ使うのではなく、それで何を作るのかが、ますます利用者には問われるようになってきています。

 

筆者紹介:新清士(しんきよし)

1970年生まれ。株式会社AI Frog Interactive代表。デジタルハリウッド大学大学院教授。慶應義塾大学商学部及び環境情報学部卒。ゲームジャーナリストとして活躍後、VRマルチプレイ剣戟アクションゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」の開発を主導。現在は、新作のインディゲームの開発をしている。著書に『メタバースビジネス覇権戦争』(NHK出版新書)がある。

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