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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第505回

「GT-R」と「Z」、選ぶならどっち? 40周年のNISMOが手掛けるロードカーにあらた唯が触れる

2025年02月16日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●あらた 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

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【フェアレディZ】スポーツカーといえばロングノーズショートデッキ

NISMO

フェアレディZ NISMO(920万円)

 続いてフェアレディZ NISMO。2023年8月に登場したモデルですが、このクルマを一般道で見かけた人は、ほとんどいないのでは? というのも、ただでさえ標準モデルの生産が追い付いていない状況なうえに、当初NISMOグレードは「納車待ちの中でNISMOへ切り替える人のみ」という販売をしたため。

 コロナ禍による半導体不足で納期が遅れているという話を聞いて久しいですが、そろそろ「欲しい時が買い時」な時代に戻ってもいいですよね。

NISMO
NISMO
NISMO

 フェアレディZ NISMO専用のエクステリアにより、ノーマルに比べて40mm伸長、25mm拡幅したボディーは迫力十分。ロングノーズ/ショートデッキ(大容量のエンジンをフロントに搭載し、運転席はクルマの中心より後方寄りというレイアウト)の美しさと相まって「カッコいい!」と唯さんは絶賛です。

NISMO

 中でもカッコよさを引き立てるのが、逆スラントのフロントバンパー。NISMOらしい赤いラインが純白のボディーに映えます。白いボディーのクルマが好きな唯さんは、この段階でハートをガッチリキャッチされています。

NISMO

 GT-R NISMOと違い、こちらのブレーキキャリパーは赤色で、曙ブレーキ工業製。タイヤはフロントが255/40R19でリアが285/35R19。リアのみスタンダードモデルよりも10mm太いようです。ちなみにホイールはRAYS製。

NISMO

 搭載されるエンジンは「スカイライン400R」譲りのVR30DDTT型 3L V6ツインターボ。ブーストアップやGT-R同様の気筒別点火時期制御などのNISMO専用チューニングが加えられており、最高出力420馬力/6400rpm、最大トルク520N・m(53kgf・m)/2000~5200rpmを発生します。生み出された動力は9段ATを介してリアへと伝えられます。

NISMO
NISMO
NISMO
NISMO

 NISMOグレードらしい黒と赤の車内。GT-R NISMOに比べると乗り降りはラクです。ダッシュボードに3連メーターを置くのはお約束。一方、メーターパネルはフルLCDで、どこかチグハグな印象も受けたり受けなかったり。

NISMO

 再び都内を運転する唯さん。「GT-Rと違って扱いやすいですね」というように、洗練された乗り味で、試しにスポーツ+モードにしても、シフトチェンジで荒々しさをみせることは少ない様子。しかし、正確なステアリングとしっかりとトラクションがかかる後輪に、良い意味でクラシカルなスポーツカーらしさをのぞかせたりもします。

 荒れた路面でもボディーはミシリともせず、足だけがスムーズに動く印象。これがイマドキのスポーツカー、いやGTカーの姿なのかなとも。

【結論】MTがないのが残念だけど
フェアレディZが見た目で好み

 「どちらを選べ、と言われたらZの方が好みですね。何より見た目がイイです」と唯さん。「できればMTがあればいいのですが」というように、NISMOグレードにはAT設定しかないことを残念に思われていました。

 最後に、フェアレディZ NISMOのお値段をお伝えしましょう。これが標準モデルの約540~670万円よりだいぶお高い920万円! 金額を聞いた瞬間、唯さんも周りのスタッフも思わず絶句。

 街乗りしかしていないということもありますが、NISMOでなければダメなんだ――と思わせる部分が街乗りでは見出しにくかったのも事実で、Zに対して特別な想いを抱く某マンガの愛読者的には、もっと硬派でもいいのでは? という印象を受けました。

■関連サイト

モデル紹介――あらた唯

 10月5日栃木県生まれ。ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技を勉強中。また2022年はSUPER GTに参戦するModulo NAKAJIMA RACINGのレースクイーン「2022 Moduloスマイル」として、グリッドに華を添えた。

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