サムスン電子は1月22日(米国時間)、新製品「Galaxy S25シリーズ」を発表した。日本ではNTTドコモ、KDDIに続き、ついにソフトバンクでも取り扱われることになった。
今回のGalaxy S25シリーズ、最大の特長は「AIの進化」だ。
昨年から各メーカーで「AI機能」を競う動きが出ていたが、メール文書の要約や下書き、画像の処理などが中心であった。アップルも世界的にはAI機能を訴求しているが、残念ながら日本語には対応していないということで、日本での「Apple Intelligence」の盛り上がりは今ひとつだ。
そんななか、Galaxy S25シリーズでは新たに「アプリ間の連携」という機能を載せてきた。これは複数のアプリをまたいで、AIに指示ができるというものだ。
アプリ連携で“コピペ”不要に
例えば「近所のイタリアンを検索して、妻にメッセージしておいて」といったように「検索をお願いしつつ、結果をメッセージで送る」といったことを「一言で」完了できる。
ほかにもプロスポーツの試合日程を検索し、その結果をカレンダーに記載しておく、YouTubeの動画で語られた内容をノートアプリに記入しておくといったことが可能だ。
サムスン電子では、こうしたアプリ間の連携は「メーカー初」だという。
AIによってアプリ間の連携がとれるようになると、スマートフォンの操作性は劇的に進化するだろう。
これまで、スマホで調べ物をした際、出てきたテキストを他のアプリで使おうと思うと、指で長押しして、コピペのメニューを呼び出し、コピーしたい範囲を選んで、コピーし、他のアプリを起動してペーストするという厄介な操作をしなければならなかった。
これがAIに任せられるとなれば、面倒な操作からおさらばできる。実際、Galaxy S25シリーズでどこまで便利になるか、まだ深く触れていないので未知数なところはあるが、是非とも期待したい進化ポイントといえる。

この連載の記事
-
第231回
トピックス
サムスン AIの日本語対応、難しかった -
第230回
トピックス
【解説】ドコモ対Colt、接続料訴訟の裏に“音声通話”悪用スキーム -
第229回
トピックス
楽天モバイル不正契約問題 本人確認の甘さは反省すべき -
第228回
トピックス
社長が語る「povo」 “通信回線を売る”から“アプリの一部になる”戦略 -
第227回
トピックス
アップル「iPhone 16e」少々高いが、AIデビューに最適 -
第226回
トピックス
アップル「iPhone 16e」早くも“月1円” キャリア春商戦の本命機種に -
第225回
トピックス
KDDI、データ使い放題プランで「スターリンク無料」に期待 -
第224回
AI
孫正義会長がAIの“水晶玉”に見た、iPhone独占販売に近い「勝ちパターン」 -
第222回
トピックス
携帯キャリア「30GBの壁」めぐる争い -
第221回
トピックス
子どものスマホ料金プラン オススメは【専門家が解説】 - この連載の一覧へ