ディスプレーの大型化でナビ画面が見やすくなった
インテリアでは、R.S.のロゴがあしらわれたレカロのセミバケットシートが目を惹きます。
そして今までのメガーヌR.S.と比べて、センターのインフォテインメントディスプレイが大型化しているのも見逃せないポイントです。
シビック TYPE-Rはというと、赤いシートとフロアーカーペットが印象的。インフォテインメントはほかのグレードと同じ物ですが、LogRというラップタイム計測ソフトがはいっています。
どちらも車内にはシリアルナンバーが刻印されたプレートが入っています。メガーヌR.S.ウルティムには、シリアルナンバーに加え、ロラン・ウルゴン氏のサインが描かれたプレートがありました。ウルゴン氏はメガーヌR.S.のニュルのタイムアタックでもハンドルを握り続けてきた、スゴ腕テストドライバーです。どちらも所有感を高めるアイテムといえるでしょう。
ホイールベースに依るため、後席はシビック TYPE-Rの方が広い印象。ですが、メガーヌR.S.ウルティムの方が天井が高く、背が高い人でも快適です。
日常性を求めるならシビック TYPE-R
非日常を味わうならメガーヌR.S.ウルティム
似た生い立ちですが、街中で乗るとかなり違う2台。端的に言えば日常での使い勝手ではシビックTYPE-R、ワインディングを走るならメガーヌR.S.ウルティムという印象です。
特にメガーヌR.S.ウルティムをワインディングで走らせると、ドーパミンが全身から噴き出すかのような気持ちよさが味わえます。シビックTYPE-Rは、その点、少し冷静な印象。しかし、都内の青山通りなどを走行すると、足の硬さなどから「シビック TYPE-Rの方が……」と思うのも事実。
「シビック TYPE-Rの方が速い」「最後のルノー・スポール」という選び方も楽しいですが、「自分がこのクルマをどのような場所で走らせたいか」で選ぶべき、というのがどちらも試乗した筆者としての結論です。

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