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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第498回

ルノースポール最後の「メガーヌR.S.ウルティム」の魅力をシビック TYPE-Rと徹底比較

2025年01月18日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●あらた 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

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AT免許でも刺激的な走りが楽しめる

ルノー

 ここで、ご自身の免許証をご確認ください。備考欄に「普通車はAT車に限る」と書かれていたら、シビック TYPE-Rを運転することはできません。なぜならMT設定しかないから。しかし、メガーヌR.S.ウルティムには変速によるエンジン回転数を最小限に抑えて、常に最適なギアをチョイスする電子制御6速ATが用意されています(6速MTモデルもあります)。

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 続いて「レバー式のハンドブレーキが欲しい」という方も、メガーヌR.S.ウルティムが選択肢になります。というのも、シビック TYPE-Rはボタンのオンオフで作動する電動パーキングブレーキだから。パーキングブレーキに力を入れたくないという人は電動、手動でのパーキングブレーキに抵抗がない人はレバーで選ぶといいでしょう。

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 似たような2台ですが、寸法を見るとかなり違います、メガーヌR.S.ウルティムは全長4410×全幅1875×全高1465mm、ホイールベース2670mm。

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 シビック TYPE-Rは全長4595×全幅1890×全高1405mm、ホイールベース2735mm。この数値からわかるとおり、メガーヌR.S.ウルティムはコーナーリング、シビック TYPE-Rは直進安定性に重きを置いた設計です。

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 さらにメガーヌR.S.ウルティムは“4Control”という、速度により後輪の操舵角を変化させる四輪操舵システムを採用しており、想像以上にコーナーリング速度が速いクルマに仕上げられています。極言すれば「高速道路」を重視するならシビック TYPE-R、峠を重視するならメガーヌR.S.ウルティムといえるでしょう。

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 ちなみに1900mm近い車幅は、一般的なコインパーキングの枠ギリギリの大きさ。ちなみに輪留めによっては、どちらもリアバンパーに傷をつける可能性があります。スポーツカーほどではありませんが、少し気を使う必要があります。

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 足回り(乗り心地)もかなり異なります。メガーヌR.S.には様々なグレードがありましたが、ウルティムは最もハードな「トロフィー」グレードをベースにしたスペシャルモデル。つまり「硬派の中の硬派」。シビック TYPE-Rは日常で苦痛を感じにくい硬さに留めています。

 それゆえ走り始めると「どこか冷静なシビック TYPE-R、ラテンの楽しさに溢れるメガーヌR.S.ウルティム」という違いが如実にわかります。

背の高い荷物を入れられる使い勝手の良さ

 日常において重要なのが荷室の使い勝手。その違いは荷室の使い勝手に大きな差となって表れています。

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 メガーヌR.S.ウルティムのトノカバーは着脱式。取り外したカバーを収納する場所はも当たりませんでした。また後席を倒した時、傾斜が残るものの、シビック TYPE-Rより背の高い大型の荷物を入れることができます。

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 シビック TYPE-Rはトノカバーが巻取り式であるほか、シートを倒した時にも傾斜は少ない様子。形状的に背の高い大型の荷物は積めない場合がありますが、シビック TYPE-Rの方が奥行きが深いばかりか、開口面積が広いため荷物が積み込みやすいです。

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