世界最大テックイベント「CES 2025」現地レポート 第18回
DLSS 4のマルチフレーム生成でフレームレートが爆増!?
1599ドルのRTX 4090と549ドルのRTX 5070の性能が同じ? 熱狂と興奮のNVIDIA基調講演レポート
2025年01月07日 21時15分更新
RTX 4090とRTX 5070が同じ性能?どんな条件で?

1599ドルもするRTX 4090と549ドルのRTX 5070の性能が同じという表現をしたが、どう考えても普通にゲームを動かしての性能だとは思えない。何か条件があるはずだが、その根拠はまだわかっていない
もう1つ驚いたのは、GeForce RTX 40シリーズとの性能差だ。すでに速報記事にあるように、RTX 5090はRTX 4090の2倍、RTX 5080はRTX 4080の2倍、RTX 5070 TiはRTX 4070 Tiの2倍、RTX 5070はRTX 4070の2倍とうたっている。
すなわち全セグメント「倍プッシュ」がウリなわけだが、基調講演では「RTX 4090の性能がRTX 5070で」のように表現していた。こういう言い方をする際は絶対に「AI性能で」とか「新しい○○技術を使った場合」といった注釈がつくものだが、この文言の意味については今後の検証で明らかになることだろう。

NVIDIAのサイトより引用。RTX 4090(グレー)とRTX 5090(グリーン)の4Kゲーミング性能を相対的に示したもの。レイトレーシング処理の重い「Cyberpunk 2077」や「Alan Wake 2」といったゲームで2倍以上伸びている。ただし、DLSS FGの恩恵を受けられない「Far Cry 6」ではそれほど伸びていないという点にも注目しておきたい

こちらはRTX 4080とRTX 5080の4Kゲーミング性能比較。一部のゲームで伸びが鈍化しているが、これはひとえにRTX 5090のスペックの高さによるもの。逆に考えると、メモリーバス幅をあえて据え置いたRTX 5080においても、しっかり伸びる余地はあるということだ。Far Cry 6についてもRTX 5090と同様に伸びていない
Founders Editionはダブルフロースルーデザインで小型化
RTX 50シリーズでは純正モデルである「Founders Edition」(以下、FE)のカード設計も大きく変化した。今までファンが表と裏に互い違いに配置されていたものが、2基とも表面に設置される「ダブルフロースルーデザイン」となった。
そして、驚くことにRTX 5090 FEのカードサイズが304×137mmかつ、2スロット厚というサイズに収まっていることだ。つまり、RTX 5090 FEは最強のSFF-Ready(NVIDIAの小型PCにおけるビデオカードやPCケースのガイドライン)なGeForceカードなわけである。TGP 575Wの怪物GPUが、こんなクーラーで冷やせるのだろうか……興味はつきない。

この連載の記事
-
第44回
トピックス
520Hz駆動のゲーミングディスプレー、目視で260Hz駆動と見分けられる? -
第41回
AI
「愛情深い知性」が描く未来、LGが提案するAI革命 -
第40回
スマホ
最新ゲーミングから合体式スマホまで、CES 2025で見つけた楽しいスマホまとめ -
第39回
トピックス
アメリカで失敗連発! 海外出張でやらかした編集部員の反省記 -
第38回
トピックス
カジノって安全? 夜に歩いても大丈夫? 毎年ラスベガス取材に行く記者のとっておきの話 -
第37回
デジタル
AIが作った偽の動画は、もう誰も騙せなくなる -
第36回
トピックス
ラスベガスの街は綺麗だ! 精細な写真でバーチャル観光 -
第35回
トピックス
【日本の誇り】海外で「日本は何が有名ですか?」と聞いてみた -
第34回
デジタル
「ゲームガチ勢」のMSIブース、CES 2025に持ってきた注目製品をレポート -
第33回
PC
Razerが新設計の超薄型ゲーミングCopilot+PC「新Razer Blade 16」を発表 -
第32回
トピックス
脳のマッサージ機や針なし注射、CESで見つけた“これから来る”技術まとめ - この連載の一覧へ