遠くない将来、3D空間を劇的に簡単に作れる可能性
このような形で、生成AIの究極のゴールのひとつは、ユーザーが望む世界を生成し、その世界との自由なインタラクションを実現するという方向です。なんとかそれを実現しようと実現が比較的容易にできる方法から、ハードルの高い方法まで複数の方法が試されています。現状は、研究レベルのものが多い様子ですが、今後、オープンモデルも多数登場してくるのではないかと思います。2024年は動画生成AIがすごく多い年になりましたが、2025年はワールドモデルのサービス化が増えることになるでしょう。
ワールドモデルが何に使われるかといえば、第一の目的にはゲームがありますが、もっと気軽に作れるインタラクション空間への期待があるでしょう。3D空間作成は小さな空間であっても非常に手間がかかります。それが、1枚の画像さえあればできてしまう。もちろん、現時点ではできることには限界が数多くあります。画像サイズも小さいし、何が生成されるかもわかりません。しかし、そう遠くない将来に、大きな3Dエンジンを使わなくても、リアルタイムな3D空間を劇的に簡単に作れてしまう、そんな可能性が見えてきています。
この連載の記事
-
第87回
AI
画像生成AIの進化が早すぎる 2024年に起きたことまとめ -
第86回
AI
イラストに強すぎる画像生成AIモデル SDXL系「NoobAI-XL」の衝撃 -
第85回
AI
3DモデリングにAI革命の兆し 1枚のイラストから3Dデータが完成 -
第85回
AI
誰でもVTuber時代へ フェイシャルAI技術、続々登場 -
第84回
AI
画像生成AI「Stable Diffusion 3.5」性能はものたりないが、自由度が高いのは魅力 -
第83回
AI
リアルすぎてキモい 動画AIの進化が止まらない -
第82回
AI
もはや実写と間違えるレベル 動画生成AI「Runway」の進化がすごい -
第81回
AI
AIイラスト、こうしてゲームに使っています -
第80回
AI
ゲーム開発はAI活用が当たり前になりつつあるが、面白さを作り出すのは人間の仕事 -
第79回
AI
AIが考える“アイドル”がリアルすぎた グーグル「Imagen 3」なぜ高品質? - この連載の一覧へ