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環境保護のために、俺たちに何ができる? 「TOKYO GX ACTION BEGINNING~知るから始まる脱炭素~」レポート

「環境にとって最悪の行い」とは何か?

AIは「人類がこのままの生活を維持するのは不可能」と言っている

文●貝塚/ASCII

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AIに、環境について教えてもらう

 よく「人類がこのままの生活を続けると、環境が大変なことになってしまう」っていう話があるじゃないですか。「資源が枯渇してしまう」や「人が暮らせなくなる」など。

 数々あるエピソードやデータを見ていると、どれが事実で、どれが推論なのか、可能性の話なら確度はどの程度なのか、仕分けてから考えていく必要があるなーと思ったりします。

 いずれにしても、もっと環境について思考する材料がほしい。ここではChatGPTと対話を重ねて、環境問題や、その行く末についてもう少し具体的なイメージを掴みにいってみたいと思います(回答は抜粋/要約)。

環境にとって最悪の行いとは?

Q.気候変動対策や環境保護、持続可能性の観点における「最悪の行い」とは何でしょう? 科学、生物学、環境学、経済学それぞれの観点を踏まえ、環境保護に興味を持ち始めた人を対象に教えてください。

A.「最悪の行い」は、自然を犠牲にして短期的な利益を追求すること。

科学の観点
化石燃料の大量使用が最悪の行い。化石燃料の燃焼は大量の二酸化炭素を排出し、地球の気温を上昇させる主な原因。気候変動が進行すると、異常気象や生態系の破壊が加速する。

生物学の観点
森林伐採や湿地の開発は、動植物の生息地を奪って、種の絶滅を引き起こす。生態系が失われると食物連鎖が乱れ、地球の自然環境がバランスを失う。

環境学の観点
廃棄物の過剰生産が現在の問題。特にプラスチックごみは海洋生物に悪影響を及ぼし、海の生態系を破壊する。過剰な消費に伴う資源の枯渇や廃棄物処理の負荷も、持続可能性を脅かす。

経済学の観点
企業や国家が短期的な利益を求めて、持続可能でない方法で資源を採掘、開発することは、環境劣化を加速させる。経済活動が環境コストを無視すると、長期的には社会や経済にも悪影響を及ぼす。

 大きくまとめると、現代の人類の暮らしは、地球環境にとって負荷が大きいという話ですよね。

 でも、人類の暮らしって、すぐには変えられない。このままじゃダメなんでしょうか?

Q.しかし、現在の人類の生活は化石燃料やプラスチックに大きく依存していると思います。このままの生活を続けてはいけないのですか?

A.それらに依存した生活は持続不可能。

 現在の生活様式は、短期的には便利で快適だが、長期的には地球環境に深刻なダメージを与える。温室効果ガスの増加は気候変動を悪化させ、資源の乱用は将来的な資源の不足を引き起こす。気候災害や食料不足、生態系の崩壊など、私たちの生活そのものがリスクにさらされる。

このままの生活様式は持続不可能?

 「持続は不可能」と言われてしまった。不可能であるとは、どういうことなのでしょうか?

Q.「持続不可能」と言いますが、このまま続けた場合は、いつ、どのようなことが起こると予想されますか?

A.このままの生活を続けた場合、2030年〜2050年の間に、多くの地域で気候災害や資源不足、生態系の崩壊などの影響が顕著になると予想される。温室効果ガスの排出を削減し、持続可能な資源管理を行わなければ、全世界的な危機を引き起こす可能性がある。

気候変動の影響
現在のペースで二酸化炭素の排出が続くと、21世紀末までに世界平均気温が産業革命以前のレベルから2℃〜3℃上昇すると予測される。これは異常気象の頻度と強度を増加させ、より強烈な干ばつや洪水、熱波、台風が発生する。氷河の融解や海水の膨張によって、海面が今世紀中におよそ1メートル上昇する可能性があり、沿岸部や島国で、洪水や浸水のリスクが高まる。

生態系の崩壊と生物多様性の減少
森林伐採や気候変動、汚染によって現在のペースで生物多様性が失われ続けると、2050年までに100万種の動植物が絶滅する可能性が指摘されている。食物連鎖が崩れ、人類の食料供給にも影響が出る。水の浄化、土壌の肥沃化、二酸化炭素の吸収といった健全な生態系による「生態系サービス」が失われると、農業や生活用水の供給が困難になる可能性もある。

食料と水の不足
気温上昇と異常気象により、農業生産が大きく減少する地域が増える。乾燥地帯や熱帯地域では干ばつが頻発し、作物の育成が難しくなり、食料供給が不安定化する恐れがある。気候変動や人口増加、産業化による水資源の過剰使用によって、2030年までには世界の約40%の人口が、深刻な水不足に直面すると予想されている。

経済的影響と不平等の拡大
異常気象による災害の増加は、インフラの破壊や復旧費用の増大を招き、各国の経済に負担をかける。気候変動による世界の経済損失は、2050年までに年間数兆ドルに達する可能性があり、特に貧困国が最も深刻な影響を受けると予想される。それにともない、世界中で社会的不安や紛争が増えるリスクが高まる。

人の健康への影響
高温による熱中症や呼吸器疾患の増加が予想される。特に高齢者や乳幼児、持病を持つ人々にとってリスクが大きい。気候変動は、蚊や、他の病原体を媒介する生物の生息域を拡大させる。マラリアやデング熱などの感染症が、新たな地域で流行する可能性がある。

 読んでいただくとわかるように、すべての回答には「可能性がある」とか「推測される」がついているものの、かなり具体的なところまでシミュレートされているようです。このままの生活様式をずっと続けると、どこかで代償を払う時代が訪れるのかもしれません。

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