世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。
オープンAIやMITが「人間の証明」提唱、AIなりすましに備え
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ネット上でやりとりする相手が人間なのかボットなのか、ますます区別がつきにくくなっている。MITやオープンAIの研究チームは、ユーザーの身元情報を明かすことなく、本物の人間であることを証明する認証方法を提唱している。
ミックステープ文化の逆襲、 スポティファイで失われた 音楽の楽しみを取り戻す方法
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スポティファイは人々が望んでいると思われるものを提供することで、音楽を発見する喜びを葬ってしまったのだろうか? パーソナライズされたプレイリストではなく、自らが音楽を探すための手段を提供することで、リスニング体験の多様化を目指す動きがある。
植物で金属を掘る「ファイトマイニング」に米エネ省が研究投資
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米エネルギー高等研究計画局は、植物を使って土壌に含まれる鉱物を凝縮させて「採掘」するファイトマイニングに約1000万ドルの資金を提供する。採掘場を新たに作るのが難しい現在、持続可能な鉱物採掘方法として有望かもしれない。
真面目すぎるAI、賢いロボットの秘訣は「サボり上手」
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ロボットを賢く有用な存在にするカギは、人間と同じような「怠け者」にすることにあるという。こうした考えに基づいて開発されたロボットが、ロボットサッカー大会で優勝を収めた。
気候変動「臨界点」に備え、 英政府が早期警報システム
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英国の研究助成機関は、気候変動が臨界点に近づいたことを知らせる早期警報システムの開発におよそ1億ドルを拠出する。センサーの開発、観測ネットワークの構築、コンピュータモデルの構築に向けて取り組むチームを支援する。
漢字とコンピューター 近代化を支えた 中国語100年の進化の物語
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この2年間に相次いで出版された中国語の文字入力に関する2冊の書籍は、識字率向上のためのシステム作りや、コンピューターへの対応といったテクノロジーの進歩がいかに波乱に満ちているかを物語っている。その進歩には終わりはない。
エイズ否認主義の復活 新型コロナ「不信」が招く 危険すぎる潮流
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公衆衛生システムに対する不信感が、HIVとエイズに関する長い間否定されてきた考え方を復活させ、疾病予防の基礎に疑問を投げかける広範な運動が米国で広がりを見せている。
ロブロックス、プロンプトから3D環境を自動生成するAI提供へ
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人気オンラインゲーム・プラットフォームのロブロックスが、3Dゲーム環境を構築できる生成AIを開発。プロンプトから背景を生成し、ゲーム開発者の負担を軽減する。
MITテクノロジーレビューからのお知らせ
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eムック新刊「バイデン政権のテック政策」
MITテクノロジーレビューの独自記事を旬のテーマ別に再構成し、PDFファイルとして定期的にお届けしている有料会員専用コンテンツ。新刊は「バイデン政権のテック政策」がテーマです。
2021年に始まった米バイデン政権は、気候変動への対応や国家安全保障などを理由に、再生可能エネルギーや半導体など、テクノロジー分野への多額の投資を推進してきた。インフラ法、半導体・科学法、インフレ抑制法といった重要法案を通じた投資総額は数千億ドル規模に上る。それは、これまで市場任せ・シリコンバレー任せだったイノベーションに国が積極的に介入する、米国のテック政策の大きな転換でもあった。トランプ前大統領の返り咲きも予想される中、バイデン政権のテック政策を総括する。
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