Stable Diffusion入門 from Thailand 第22回
画像生成AI「Midjourney」の使い方 Webアプリ版の画像編集機能を完全マスター
2024年09月11日 17時00分更新
その他
残りの機能も簡単に説明していこう。下記のスライダーは「Brush Size」を調整できる。
スライダーを右に動かして最大に。
このようにErase(円)ツールが大きくなった。広い範囲を指定したいときなどに利用する。
こちらは「Scale」バー。デフォルト状態で100%になっている。
左に動かすことで元画像を縮小できる。
この状態で生成することで「Zoom(生成拡張)」のような効果を得ることができる。
画像のセンターに表示されたアイコン(Repositionと呼ぶ)をマウスで掴むことによって縮小した元画像を移動できる。
このように、元画像を左上に配置したうえで残りの部分を自然な絵になるよう生成し直すことができるのだ。
Aspect Ratio Selection
「Aspect Ratio Selection」では画像のアスペクト比を変更できる。デフォルトは正方形なので「1:1」、「4:3」「3:2」「16:9」「2:1」「3:4」「2:3」「9:16」「1:2」から選択できる。
「16:9」を選択、映画やテレビ、PCなどで使われる一般的な横長のアスペクト比だ。比率内に収まるよう画像の大きさは自動的に縮小されている。
「9:16」を選択、こちらはInstagramやTikTok、YouTube ショートなどスマートフォンで一般的な縦長のアスペクト比だ。
中央の「Reposition」アイコンを掴むことで元画像を自由に移動することも可能だ。
このように元画像は右下のごく一部だけで使用し、残りの画面を全部生成するといったことができるのだ。
Edit Prompt
最後にここまで使ってテクニックを複合して使ってみよう。顔の部分をブラシで選択、アスペクト比を変更したうえで左側に移動。
Edit Prompt画面で「Japanese anime style heroine --niji 6」と入力。最後の「--niji 6」は生成モデルの変更だ。
一枚の元画像をベースに様々なバリエーション画像を生成できることがおわかりだろう。
以上、2回にわたってMidjourneyのWebインターフェースを見てきた。アルファ版の公開からずいぶん時間がかかったが、待ったかいのある充実の使いやすさになっている。Discord版の機能をそのまま移植しただけでWeb版だけの新機能はないようだが、それでも初心者からすればMidjourneyを使いこなすハードルが大幅に下がったことは確かだ。
もちろん好みはあるだろうが、筆者はもうDiscordでMidjourneyを使うことはないだろう、と思えるほどには気に入っている。

1969年生まれ。ウェブサイト制作会社から2003年に独立。雑誌、書籍、ウェブサイト等を中心に、ソーシャルメディア、クラウドサービス、スマートフォンなどのコンシューマー向け記事や、企業向けアプリケーションの導入事例といったエンタープライズ系記事など、IT全般を対象に幅広く執筆。2019年にはタイのチェンマイに本格移住。
新刊:発売中「生成AI推し技大全 ChatGPT+主要AI 活用アイデア100選」、:https://amzn.to/3HlrZWa

この連載の記事
-
第35回
AI
ここがヤバい!「Nano Banana Pro」画像編集AIのステージを引き上げた6つの進化点 -
第34回
AI
無料で始める画像生成AI 人気モデルとツールまとめ【2025年11月最新版】 -
第33回
AI
初心者でも簡単!「Sora 2」で“プロ級動画”を作るコツ -
第32回
AI
【無料】動画生成AI「Wan2.2」の使い方 ComfyUI設定、簡単インストール方法まとめ -
第31回
AI
“残念じゃない美少女イラスト”ができた! お絵描きAIツール4選【アニメ絵にも対応】 -
第30回
AI
画像生成AI「Midjourney」動画生成のやり方は超簡単! -
第29回
AI
創作のプロセスを激変させる画像生成AI「Midjourney V7」の使い方 ドラフトモード、パーソナライズ機能に大注目 -
第28回
AI
ローカル動画生成AIの革命児「FramePack」の使い方 -
第27回
AI
【解説】Geminiの画像生成がすごい 無料で使えるうちに試してみて -
第26回
AI
人気の画像生成AIツール「ComfyUI」デスクトップアプリがめっちゃラク 初心者にオススメ -
第25回
AI
業界トップ級の画像生成AIツール「Recraft」 Adobeユーザーは体験する価値あり - この連載の一覧へ





















