ゼットスケーラーは、2024年8月28日、同社が2023年にブロックしたフィッシング攻撃を分析した「2024年版 Zscaler ThreatLabzフィッシング レポート」の結果を発表した。
同レポートによると、日本はアジア太平洋地域におけるフィッシング攻撃の標的国として第3位となり(1位インド33%、2位オーストラリア12%、3位日本11%)、日本をターゲットとしたフィッシング攻撃の試行件数は2700万件を超えたという。ちなみにフィッシング攻撃の発信元は、大半が米国、英国、ロシアだった。
フィッシング攻撃の標的となった業界については、日本では「サービス業」が最も多くの攻撃を受けており、攻撃全体の34%以上を占めた。僅差で2位となったのが「製造業」で33%だった。
一方、世界的に見ると、最も多くのフィッシング攻撃を受けたのは「金融・保険業界」(27.8%)であり、攻撃の総数は前年比で約5倍に(393%)増加している。
フィッシング攻撃において最も模倣されたブランドは「Microsoft」(43.1%)で、同社のサービスである「OneDrive」(11.6%・2位)と「SharePoint」(2.9%・5位)も5位以内に入った。なお3位は「Okta」、4位は「Adobe」となっている。
同レポートは、2023年1月から12月までにZscalerのプラットフォームで検出された20億件を超えるフィッシングトランザクションを分析している。