照射した場合と照射しなかった場合の違い
流石に接着剤を平らな面にドンと出すだけという使い方はまずしませんから、もう少し現実的な例を試してみましょう。
まずは、透明アクリル板の接着。1滴たらして透明アクリル板で挟んだ場合で比較してみます。最初に見て欲しいのは、LEDライトの照射はせず、そのまま硬化させた場合です。
接着剤が行き届いている部分は透明ですが、よく見ると周囲が白くなってしまっています。通常、こういった材質の内側は見えないので気になりませんが、透明だとさすがに気になります。
続いて、こちらがアクリル板で挟んでからLEDライトを照射した場合です。
こちらは先ほどと違ってほぼ白化なし。こういった透明なパーツを取り付ける場合でも、接着剤を使い分けることなく、LEDライトでの照射をするだけで目立たせずに接着できるのが強みです。
ちょっと盛り上げて隙間を埋めたいとか、透明パーツの凹みを修正したい、といった場合でも、LEDライトを照射すればOKです。
ちなみに、LEDライトで照射すると表面はツルツルになりますが、そのまま硬化させるとガサガサに。主にホビー用途などで、この質感の違いをあえて使い分けるのも面白そうです。
ケーブルやコネクターの破損部分を埋めて修理するなら、キレイに仕上がるLEDライトを照射するのがよさそうですね。
速効性のある光硬化と、手堅く使える自然硬化の二刀流
普通の瞬間接着剤と、紫外線硬化樹脂を使った接着剤、2つ用意すればいいだけの話ではありますが、どちらの特性も持っており、これ1本でより幅広いシーンで使えるというのが強み。
また、ケーブルの修理など、接着剤が隙間から奥に流れ込んでしまいがちなもので使うなら、光の届かない内部も後から硬化してくれるアロンアルフア光が有利です。内部に硬化していない接着剤が残ってしまうと、悪影響が出てしまうかもしれませんからね。
なお、青色とはいえ可視光で反応するため、明るく光る電灯や日中昼間の屋外で使う際は注意しましょう。勝手に硬化し始めてしまう可能性があります。
●お気に入りポイント●
・透明パーツの接着でも白化が目立たない
・通常の瞬間接着剤としても使える
・光硬化時間は10秒程度と短い
この連載の記事
-
第54回
自作PC
指先から光を! LEDグローブなら暗い中でも細かい作業ができます -
第53回
自作PC
簡単に固定ナットのネジ穴作りができる「ちょっとナッターII」が便利でした -
第53回
自作PC
ガラスってどうやって切るの? ガラスカッターを使ってみた -
第52回
自作PC
めちゃ手軽で精度高い! スグに使える高速3Dプリンター「Bambu Lab A1 mini Combo」 -
第51回
自作PC
テコの原理でしっかりつかめる!KNIPEXのプライヤーレンチが小さくても快適な理由 -
第50回
自作PC
「ハズセル」なら潰れたネジや固着したネジも叩いて外せる! ベッセルの人気工具です -
第48回
自作PC
木材を真っ直ぐ切れる! ノコギリが苦手な人の救世主「ソーガイド」 -
第47回
自作PC
ミクロの世界の映像配信カメラにもなる!? 小さな部品の細部まで観察できる3Rのデジタル顕微鏡を試す -
第46回
自作PC
極短ヘッド! 狭い場所でも余裕のインパクトドライバーは、格安製品と何が違う? -
第45回
自作PC
修理にも非常時にも活躍できる工事用ライトでいいとこどり - この連載の一覧へ