いずれはお絵描きソフトやレタッチソフトに
copainterは、コピー機LoRA学習法と同様の技術を使ってチューニングを施していったものと考えられます。線画を抽出する特殊機能LoRAと着彩用の特殊機能LoRAを開発して、さらに画像の白黒化やノイズを消すといった副次的な処理も追加され、品質の高いアウトプットを出せるサービスの実現しているのでしょう。
copainterの開発者のまっくすさんはXで、もっとラフな絵でも、プロンプト入力と組み合わせることで出力可能にする機能を追加するとコメントしています。画像生成AIは、補足となるテキストプロンプトが追加されることで、より正確に対象物を描写してくれる確率が上がるため、効果は大きいものと考えられます。
ペン入れとは別で線画機能としてプロンプトありでもうちょいラフから生成できるような機能も追加予定です。個人的に一番これが役立つかも?
— まっくす (@minux302) June 24, 2024
copainterは、人間がイラストを描く作業の補助手段として使いやすい、生成AI系のWebサービスとして登場しました。現在copainterは単機能ですが、多機能化を進めつつ、いずれはお絵かき系ソフトやレタッチ系ソフトに組み入れられていくのではないかと将来の発展を期待できます。

この連載の記事
-
第96回
AI
AI生成の3Dデータが実用レベルに近づいてきた -
第95回
AI
月3万円で使えるOpenAIの「Deep Research」 驚異的だが、情報格差が広がる不安も感じた -
第94回
トピックス
1000円あればOpenAIレベルのAIが作れる DeepSeekで注目の「蒸留」とは -
第93回
AI
DeepSeek R1、無料で使えるAIとしては最強クラス -
第92回
AI
動画生成AI、ついにアダルトの扉が開く -
第91回
AI
AIの書いた小説が普通に面白い ChatGPT「o1」驚きの文章力 -
第90回
トピックス
画像生成AIで年賀状 リアルな人物も簡単に -
第89回
AI
OpenAI「Sora」残念な離陸 中国勢が飛躍する動画生成AI -
第88回
AI
1枚の画像から、歩き回れる“世界”ができる 来年のAIは「ワールドモデル」がやばい -
第87回
AI
画像生成AIの進化が早すぎる 2024年に起きたことまとめ -
第86回
AI
イラストに強すぎる画像生成AIモデル SDXL系「NoobAI-XL」の衝撃 - この連載の一覧へ