このページの本文へ

山根博士の海外モバイル通信 第704回

HTCから新スマホ「U24 Pro」発表! U23 Proと比較して進化ポイントをチェック

2024年06月17日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
HTC

HTC U24 Pro

日本導入が待ち遠しいHTCの新スマホ発表!

 HTCから1年ぶりのスマートフォン新製品「U24 Pro」が発表されました。昨年は「U23 Pro」「U23」の2機種が登場しましたが、今年のモデルはどう変わったのでしょうか。U24 ProとU23 Proを比較しつつ、U24 Proの特徴を見てみましょう。

 U24 ProのチップセットはSnapdragon 7 Gen 3で、U23 ProのSnapdragon 7 Gen 1よりパワーアップ。最新のミドルハイ向けチップセットを搭載しています。ディスプレーは6.8型で、U23 Proより0.1型アップ。フロントカメラは同じパンチホール型ですが、3200万画素から5000万画素へと画質を高めています。本体上部の3.5mmヘッドフォン端子は意外と便利で、これは前モデルでも搭載されていました。

HTC

Snapdragon 7 Gen 3を搭載、上部にはヘッドフォン端子がある

 大きく変わったのは本体の仕上げで、U23 Proは艶を消した樹脂ボディーそのままのカジュアルなデザインの背面でした。U24 Proの背面素材は公開されていないものの、光沢感を増しており、より高級なイメージになっています。

HTC

背面は光沢仕上げに変更された

 カラバリはSpace BlueとTwilight White。U23 Proにはブラウン系のCoffee Blackがありましたが、ちょっと好みの分かれる色合いでした。U23 Proのカラーは幅広い層に受け入れられそうですね。

HTC

こちらはTwilight White

 カメラ性能は大きく変わりました。U23 Proはメインを1億800万画素とし、これで幅広い撮影シーンをカバーするという設計でした。クワッドカメラ仕様でしたが、残りの3つは800万画素の超広角と500万画素のマクロ、200万画素の深度測定。

 一方、U24 Proはメインカメラが5000万画素で、2倍望遠にも5000万画素を搭載しました。これにより暗所での撮影にも強くなり、また望遠領域も撮影しやすくなっています。超広角は800万画素と変わっていませんが、この3つのカメラなら不満はないでしょう。

HTC

実用性を高めた5000万画素のデュアルカメラ

 ほかにはHTCのメタバース空間「VIVERSE」との連携も強化。U24 Proで撮影した自撮りをアバターにしたり、VRヘッドセット「VIVE XR Elite」と接続して大画面を楽しむこともできます。VRやメタバース関連との連携は、HTCスマートフォンならではの機能と言えいます。

HTC

メタバース・VR連携も可能

 バッテリーは4600mAhでU23 Proと同等。急速充電は60Wとより高速になりました。台湾での価格はメモリー12GBとストレージ256GBの組み合わせで、1万8990台湾ドル(約9万2000円)。日本での発売は未定ですが、VIVEのVRグラスとのセット販売など、HTCのプレゼンスを高める売り方などを検討してくれることを期待しています。

HTC

台湾では6月中旬から発売される

山根博士のオフィシャルサイト

「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!

 長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!

 「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン